個人情報流出(2)

頭痛の種

プレゼントそのくだんのスマホが今、頭痛の種になっている。それは、たくさんの迷惑メールがひんぱんに洪水のように届くようになったからである。早朝、メール着信に起こされて覗くと、次の案件であった。
注文者 ゲスト様。(ゲスト様というのは、私のことである)支払い方法 代金引換。商品 ウブロビックバン/?361PX.1280.RX。1104。金額 143,000円。こちらにお間違い無ければ本日中に商品を発送いたしますので、下記より住所登録を行ってください」とある。当方、何の注文もしていない。また、次の様なメールも届いた。

【当選案内・窓口。プレゼント当選のお知らせ】プレゼントキャンペーンで、今回B賞の現金10万円が当選しました。詳しくはこちらへ。送付先と受け取り方法の入力確認が出来ましたなら、2~3日以内にお渡しとなります。※諸事情により、多+少前後する+場合もございます。何と、発信者は私が現在つかっている会社で、アドレスが限りなく似ているのだから、始末が悪い。さらに、【CSGMネット銀行】より、「口座入金のお知らせ」という、いかにも、紛らわしいのもある。いちいちつきあっていたら、瞬く間にメールボックスが一杯になり、パンクしそうになる。腹を立てながら、バツバツと削除する。画面が狭いので、消去したつもりが、間違って「OK」を押してしまっては、相手の思うつぼ、落とし穴に落ちる事、間違いない。こちらの困惑した様子をあざ笑う様なメールには、怒りを通り越して、恐れいるばかりである。

件名 情報流出が確認されております。(※、まさにそのとおりなのです)SCN(ソーシャルコミュニティニュース)様より新着メッセージが届きました。「ソーシャルコミュニティニュースの前田です。最近、クラウドデーターへのハッキングからプライベート写真が漏洩するなんてニュースも耳にします。でも、ほとんどのメディアは新しい技術に対して懸念を要するために不安をあおいでいるだけであり、じっさいの処クラウドデーターへのハッキングはほぼゼロに等しいのが現状です。これだけ、情報過多の世の中ですから、何が本当なのか、何が虚偽なのか、判断するのもむずかしい時代になっています。適正な情報をコミュニティサイトで提供「ソーシャルコミュニティニュース」でどうぞ、お見知り置きください。と結び、最後に、「当配信は、優良サイトに登録されているお客様のみの特別配信となります」となっている。

当方の困窮した様子が相手側には、手に取るように透けてみえるのだろうか。発信者名や、団体名はそれぞれことなるが、根本(ねもと)は一カ所なのではあるまいか。と疑心暗記になっている。被害を防ぐ為に、銀行などでは、暗証番号を時々かえましよう。といっている。だが、なかなか、変更はできない。変えると、新しい番号を覚えるのに時間がかかるので、腰が重い。自分の知らない世界で、自分の個人情報が勝手に流され続けることは、不気味で恐ろしい。メールの着信が頻繁になり、我慢も限界に達した。これはもう、スマホのアドレスを変えるより手だてはないのかと、真剣に悩んでいた矢先に、次のメールが届いたのである。

架空請求

ある時、不在着信のメッセージが入っていた。発信元が東京だった。東京にいる妹たちのアドレスは登録してあるので、不在着信でもすぐにわかる。
「有料コンテンツ料未納の為、本日連絡なき場合は、法的手続きをいたします。」Dmm.com。「そんなばかな」、とあわてて、その会社に電話した。
電話口に担当者らしき相手が出た。彼はなぜか突然大声で怒鳴りだした。
「36万円の未払いがある。このまま払わなければ、裁判に訴える」と、一方的にまくし立てる。ドスの利いた声だった。
「裁判?」と聞いて、胸が高鳴る。裁判所に入ったのは、裁判員裁判が始まり、仲間たちと、滝川の裁判の傍聴をしただけである。当方としては、全く身に覚えがない。いくら脅されても、PCの有料コンテンツの契約はしていないのである。自分を奮い立たせて、
「請求書が見あたらないのですが」と、
おずおずというと、相手は、それには答えず、
「払いなさい」を繰り返す。相手がいきりたつのと、こちらの心臓の高鳴りが比例してゆく。
「コレは、詐欺に違いない」。
電話を切って、慌てて警察署に駆け込む。通された取り調べ室に初めて入った。テレビドラマのシーンではよく見る、殺風景な狭い部屋だった。応対してくれた生活安全課の警察官に一部始終を話す。中年の彼は、自分のスマホを取り出し、くだんの会社名を入力、画面を見せてくれた。間違いなく、振り込め詐欺のグループだった。

北海道でも被害がでているという。「住所を教えましたか?」と聞かれ、「教えなかった」旨を伝えると、
「それは良かった。住所を教えると、更に面倒になる。すぐに着信拒否の手続きをしてきなさい」と、助言された。一連の迷惑メールからして、個人情報がもれたのは、間違いなかった。隔月の年金支給日には、市内の銀行前に立って、振り込め詐欺などの警戒のお手伝いをしている身ではあっても、実際に我が身に降りかかって来るとは、予想もしなかった。びっくりぽんのできごとである。今まで、だまされるのは、騙される人が悪いと、常々思っていた。「何で、カードの暗証番号まで教えてしまうの」と、冷ややかな目で、一連の新聞記事をみていた。「自分だけは大丈夫だ」と、たかをくくっていたからである。

「ぎえん金狙い」詐欺
九州熊本地方を襲っている地震で、テレビでは、毎日のように余震の速報を流し続けている。いつ終わるとも知れぬ天災に、ひと月たつのに、未だにテント暮らしを続けている被災者がいる。気の毒で言葉がない。日本全国各地で、熊本地震の義捐金を募っている。「ただ今、熊本地震の義捐金受付をしています。被害を受けた多くの人々を救ってあげましよう。振り込み先は、左記のとおりです。」とあれば、すぐにでもと、いう心境になる。その熊本地震で、早くも新手の振り込み詐欺が横行している。人の善意につけ込む手口である。もし、送りたい場合には、送り先をしっかり確かめてから。本当に間違いないか、再度確かめる。騙されてから泣いても遅い。ネット社会では、個人だけではなく、役所、会社等々世界各地で情報の流出が続いている。自分の身は自分で守る。ということを肝に銘じて暮らさなければ、この先安心出来ない。情報化社会の競争で、携帯も更に進化してゆくだろう。だが、かたや、迷惑メールの洪水で溺れそうになっている悩める私がここにいるのです。

何とかしなくちゃ

ガラケー悩んでいても事態は、いっこうに収まらない。
ならば、「アドレスを変えよう」と、重い腰をあげました。
「アドレスのあとに、ひと文字加えるだけで、迷惑メールが来なくなったよ」と、PC教室の方に教えられたからです。スマホの機種が古くなって、バッテリーの持ちがすこぶる悪くなり、それも大きなストレスになっていました。
とりあえず、ガラケーに替えました。
当面、機能を「通話」と、「メール」だけにしてみると、それは快適です。3日間くらい充電しなくても、大丈夫、生きているのです。
今までは、スマホがバッテリー切れで、死んでばかりで、娘や妹達には、「いつも、電源入っていないよ。どうしたの」と、叱られる始末でした。
そこで、従来のスマホを、通信のみに使うことに決定、現在手続き中です。
本体を流行りの「格安スマホ」の代用品にしようというわけです。
スマホはバッテリーの持続が悪いというだけで、本体が故障しているわけではない。本体後ろにあるカードを、抜いて貰い、新しいカードを挿入するだけで、OKです。
店頭にゆき、事訳を話すと、いとも簡単に了解してくれました。
それもそのはず、格安スマホにしても、回線は、従来とおりの回線をそのまま利用させてもらうのですから、厭な顔をされる訳がないのです。
しかし,電話会社の手続きは、簡単に済んだものの、格安スマホに移行するまでの手続きに時間がかかること、かかること。
まず、夫名義の銀行カードをつくることからはじめ、先般、無事に届きました。
今後℡料の決済がカード引き落としとなるのです。何せ、携帯電話の名義が夫名義なので、夫本人でないと、承認されないのです。
普段、動画は余り見ないので、契約を2ギガに設定したところ、予定では、月額の使用料が○○円と、すこぶる安いとうたわれています。「本当かなー」と疑心安危になっています。なぜなら、世の中、「安かろう、悪かろう」と言われているじゃありませんか。
新規ガラケーの端末が24,000円。2年縛りがあって、月額1,000円。それで、手続き料が3,000円。コレは、仕方がない。
今まで、携帯二台(スマホ一台、ガラケー一台)合わせて月額9,000円余り。それが、ガラケーに変更すると、合わせても6,000円くらいにダウンできるという窓口の説明でした。(本当かしら)。更に、格安スマホとして、近いうちにデビユーする予定の使用料が○○円なら、二台持っても、一台の使用料と変わりないという想定です。
ガラケー(通話、メールのみ)と、格安スマホの二台持てる日が近づいてきました。
よって、今は、たまに出勤する仕事場(ネット接続不可)では、従来のように、PCにスマホをつないで、早速友人とメールのやりとりも出来ない状況で、時代が6年前に逆戻り、不便を強いられています。
けれど焦ることはない。近いうちに、便利さを取り戻せる時がくるのだと、待ちわびているのです。
二、三ヶ月後、予定通りの請求額であったなら、PCの先生に感謝せねばなりません。なぜかというと、格安スマホへの移行を進めてくれたのが、PCの先生だからです。

 

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