私がお世話になっている教室や窯元はいくつかありますが、灯油窯の焼成でお世話になっているのが旭川の「一路窯」さんです。11月に窯を借りたときに、温度が上がるのを待っている間に何点か挽いておきました。先日、作品が焼き上がったので、取りに行ってきました。
これまでにはなかった渋い色で焼き上がりましたので、制作過程を紹介していきます。
11月9日、灯油窯の焼成の間に挽いた器たちです。粘土はこちらで使っているもので、焼成料込みで1,000円(1kg)で分けてもらっています。何種類かの粘土をブレンドしていると思いますが、キメの粗い粘土です。
11月11日、窯出しに来た時に削りを済ませました。仕事が終わってから向かったので、かなり遅い時間になっていましたが、晩御飯まで用意してくれたんです。もうホントにお世話になりっぱなしなんですよ。
12月20日に粉引きを掛けにきました。半乾きの時に粉引きを掛けることが多いと思うんですが、こちらではしっかり乾燥させた状態で、濃度の薄い粉引きを掛けるそうです。厚く掛けたいときは、乾燥させた後で、再度掛けていくそうです。黄土と粉引きの2種類掛けておきました。
これが黄土を掛けたものです。
こちらは粉引きを掛けたものです。素焼き後、釉薬を掛けるタイミングには来られなかったので、お願いしました。今回はすべて「織部」を使ったそうです。
そして、焼き上がったのがこちらです。渋いマットな感じになりました。焼成温度は「1,230℃」で、ねらしは「2時間」だったかな?
久しぶりに湯呑みを作ったんですけど、とても気に入りました。
カップ&ソーサーもいい色です。これでコーヒー飲んだらとても美味しいと思います。黄土を掛けたものはやや黄色みがあって、好きですね。
これも湯呑みにしようと思ってたのに、削りで高台を失敗してしまったので、取っ手をつけてマグにしました。
お皿もいい色に焼き上がりました。最初はパスタ皿をイメージしながら挽いたんですけど、そんなに大きく挽けなかったんです。何を乗せても引き立つんじゃないかと思います。
キメの粗い粘土は、水漏れが心配です。米の研ぎ汁で煮沸して、目止めができないようならば、液体セラミックで処理しようと思います。
粉引化粧土レシピ
カオリン 1.75kg
珪目 500g
土灰 150g
外割り(とも土)少し
コメント