起床時間は朝6時です。病室にはナースの清々しい挨拶が流れ、その後、検温があります。手術日なので、初日のように自由に出歩けるわけもなく、朝からナースが沢山出入りしていました。私は8時半から絶飲食になったため、2日目は食事の写真がないのです。
浣腸の話でも書きましょう。食事中の方はご遠慮ください。(^^ゞ
手術経験のない私には、これまで浣腸の経験はありません。それはもう興味津々です。担当してくれたナースに色々質問しました。まず、写真を撮っていいか確認すると、テーブルにこれから使うものを広げてくれました。左が浣腸、右が患者を識別するための読み取り機です。
入院した時にリストバンドを付けられていて、何か処置をするときにこのバーコードを読み取っていました。
話題は浣腸の話になりました。
みっちぃ 「それやったら、すぐにクルの?」
ナース 「すぐに便意を催すので、トイレに行って、立ったままお腹に手を当て円を描くようにして、お腹の中に残っているものを掻き混ぜるようにして、できるだけ長い時間耐えてください。そうですね、ドラえもんの歌の1番を歌いきるぐらいまで我慢してください。我慢ができなくなったら、便座に座ります。」
そんな風に答えてくれました。その後もこのナースに何度か処置してもらうことがありましたが、とても楽しい人でした。
浣腸の処置は、あっという間で、何かオイルのようなものを塗ったかと思ったら、すぐにこの液体を注入したと思います。「えっ、これで終わり?」そんな感じでした。
そのままトイレに向かい、言われたとおり、ドラえもんの曲を歌おうと思いました。でも、ドラえもんの歌ってどの曲のことかな・・・う~ん、歌詞が思い出せない・・・
そんなことを思っているうちに、予定の時間がやってきました。あ~、スッキリした。
絶飲食になってからは点滴で栄養素を摂ることになります。左手の血管にはうまく入らなくて、結局右腕の内側になりました。私は右利きなので、これが結構不便でした。手術の予定時間は午後1時でしたが、急患が入ったようで、2時間ほど遅れそうです。他にすることもなかったので、このまま院内を回ってみることにしました。
病室がある階まではエレベーターでしか行けないのですが、1Fと2F間にはエスカレーターもあります。点滴棒を持ってエスカレーターに乗る人はあまりいないと思いますが、試してみました。一応、夫が支えてくれていたので、大丈夫でしたが、点滴棒を支える足が1本、ステップからハミ出してますね。これは危ないかも。(^^ゞ
1Fにはコンビニがあるんですが、何も与えてはいけない状態なので、そのまま病室に戻っていきました。この時、みち姉さんの結婚式のビデオ制作を頼まれていたので、プレゼント用のアルバムを作っていきました。寝ながらでもできる作業があるのは、とても良かったです。
そうこうしているうちに、担当のナースが迎えに来ました。手術着に着替え、手術室まで自分で歩いていきます。
先生を信頼していたし、緊張というのはほとんどなかったです。可能ならば、手術室の中まで写真を撮っておきたかったです。ここに入ったのは、2時半頃でした。
担当してくれる麻酔科医のドクターやナースがこれから行う処置を丁寧に説明してくれました。音楽はオルゴール系のものがかかっていましたが、音楽は選べるのかを尋ねたところ、有線だから好きなチャンネルに変えられるとのことでした。好きな歌を用意すればよかったかな~とも思いました。
いよいよ手術が始まります。背中の麻酔は最初少し痛かったですが、思ったほどではなく、何度も押されるような、くすぐられているような感じでした。思わず笑ってしまいました。酸素マスクをするまでにはかなり時間がかかったように思います。横向きだった姿勢を仰向けにして、酸素マスクをしました。この後、意識は徐々に遠くなり、気付いたときには、もう手術が終わっていました。
麻酔が覚めて、部屋に戻ったのは、午後8時を回っていたと思います。5時間に及ぶ手術でした。スタート時間が遅れましたが、手術時間としては説明通りだったと思います。ちょうど個室が空いたので、術後はまっすぐ個室に移動しました。
最初に感じたのは、猛烈な寒気と喉の痛み、そして痺れでした。喉は、気管内挿管をした後の痛みで、のど飴が欲しかったです。もちろん傷口の痛みもあり、自力では寝返りをするのも難しかったです。
その後、麻酔でぐっすり眠ったこともあってか、完全に覚醒してしまいました。個室ではパソコンの利用が許されていて、インターネット環境は、あらかじめwifiルーターをレンタルしておきました。まだ設定をしていなかったので、あの長い意味不明なSSIDを打ち込むのも大変でしたが、何とかiPad、パソコン、スマホを繋ぎました。
メールをチェックすると、午前中に退院した向かいのベッドにいたnikoさんから、メッセージが入っていました。私が入院生活をブログに書くと話していて、家に帰ってすぐにチェックしたようです。これには私も驚きました。
ナースは2時間おきぐらいに様子を見に来てくれ、寝返りのお手伝いをしてくれました。右手には2箇所の点滴をしていたので、ほとんど身動きの取れない中、不器用な左手で撮った写真です。
痺れは徐々に取れてきたので、何かできることをやろうと、足の指を開いてみたり。いや、全然開けてないけどね。これ、パーですよ。(笑)
ずっと残っていたのは、喉の違和感でした。咳をしようとすると、傷口がめちゃくちゃ痛いのです。クシャミなんてしたもんなら、悶絶級の痛みが走りました。腹筋に力が入らず、どうにもこうにも体が言うことをきかないのです。