年に一度、公式な平日休みがあるので、毎年どこかに出かけていますが、ここ最近は専ら山ですね。久々に羊蹄山に登ろうと、倶知安のお友達に連絡をしたら、有給まで取ってくれました。しかし、天気に関してはどうすることも出来ず、今にも降りそうな雨模様となりました。私はかなりの雨女なので、ここぞという時には大抵雨が降るんです。
自然現象をどうにかするパワーは持ち合わせていないので、ニセコ周辺は観光スポットも多いし、天気がいいとスルーしがちな場所も沢山あるので、気になっている場所に行って見ることにしました。
まずは共和町にある「神仙沼」です。登山と絡めてここを訪れる人も多いですが、私は初めてです。散策路は木道になっているし、のんびり1時間で回れるので、多少の雨でも問題ないです。
漆(うるし)は触るとかぶれる人も多いですね。雨をいっぱい浴びて、ツヤツヤしています。
890m。がんばろう。
登山装備の人もいたので、どこに行くのかなと思っていましたが、この木道からシャクナゲ岳へ続く登山道へ行けるようです。ニセコ近郊は冬に来ることが多いので、夏山のことは全然詳しくないんです。
天気が良ければ、ここからチセヌプリが見れると思いますが、なんにも見えません。
観光バスが来ていましたが、手頃な散策路なんでしょう。整備されていて、サンダル履きで歩いている人も多かったです。
池塘に咲く花は「ミツガシワ」だそうです。
雨に濡れて綿っぽくないけど「ワタスゲ」ですね。
ピーク到着。のんびり写真を撮りながら歩いて20分です。秋は紅葉がキレイなんですよね。
「神仙沼」の由来。
チングルマも綿毛になっていました。咲いているのは一輪だけ見かけました。
観光客が続々・・・今日は山じゃなくて正解かも。あんな雲の中を歩くチャレンジャーではないので。
ひまわりの晴雨兼用の折り畳み傘は、陽射しの強い日の稜線歩きや急な雨にと思って買ったんだけど、雨が止んでも畳めなくなった。
ちょっとピンクで可愛いこちらは「エゾノマルバシモツケ」。
こちらは「ニガイチゴ」のようです。お花の名前はさっぱりですが、ヤマレコをやっていると教えてくれる博士が沢山いるので、少しずつ覚えてきました。
ピンクの実をつけたハイマツ。
時々トラップもあるので、気を抜かないで。雨が降った木道は結構滑ります。
休憩所は閉まっていて、トイレも使用不可でした。
そして、お次は気になっていた岩内の「荒井記念美術館」へ。岩内岳の中腹あたりにあります。
ピカソの版画コレクションが267点あり、日本最大級だそうです。展示は年3回張り替えしているそうです。
※月曜休館・冬期間閉鎖(12月中旬~4月中旬)
入館料は1,000円ですが、レインボーカード提示で100円引きになりました。
芸術的なことはよく分かりませんが、入った瞬間鳥肌が立ちました。何とも表現できませんが、一日中居られると思うほどハマりました。
基本的に作品の撮影はダメですが、展示物などはいいですよ。と、微妙な許可をもらいました。(^^ゞ
使っている道具は私とさほど変わらないのに、ずいぶん出来上がりが違うんだな~と思いました。
3Fもピカソの版画コレクションと陶磁器などがありました。図書室もあって、美術関連の書籍がたくさんありました。
1時間で完全にピカソファンになりました。91歳で亡くなるまでに、1万3500点の油絵と素描、10万点の版画、3万4000点の挿絵、300点の彫刻と陶器を制作したそうです。
他にも茶器や古い硬貨、海外のアート作品など色々なコレクションがありました。荒井さんすごいね~。
若い頃、NYのメトロポリタン美術館に行きましたが、あの時よりも感動したかも。北海道にこんな美術館があったなんて。
そして、1Fには共和町出身の西村計雄の作品が展示されていました。誰かな~?という軽い気持ちで覗いてみました。
ピカソに魅了された後だったので、どうかな~と思っていたらこちらも素晴らしかったです。自然をモチーフにした絵が多く、女性的な色使いで豊かな感性に感動しました。「大雪山」や「富士山」などの作品もありました。
見応えたっぷりで、大満足です。
地下1Fでは、有島武郎が地元岩内町出身の画家・木田金次郎との交流を描いた小説、「生れ出づる悩み」をテーマに、道内26作家それぞれが読後感そのままに描いた油彩画が展示されていました。こちらは結構重かったです。
ランチはニセコに戻り「ニセコミルク工房」の隣にある野菜ビュッフェレストラン「プラティーヴォ」へ。
夏も冬もお山の後はバタバタして来られないので、やっと来れました。
メインディッシュを1品選べます。他はビュッフェスタイルです。野菜、デザート、ソフトドリンク、コーヒー、紅茶、飲むヨーグルトも飲み放題です。
メインは、トマトソースのパスタを選びました。サラダのプレートは2皿もりもり食べてお腹いっぱいになりました。野菜好きにはとてもいいです。
スイーツはミルク工房で販売しているカステラ、ミルク餅、プリンがありました。貧乏性なのでお腹いっぱいなのに食べちゃうんだな~。
汗はかいてないけど、せっかくなので温泉に。「湯めぐりパス」が使える「ワン・ニセコ・リゾート・タワーズ」にやってきました。傾斜&合板を利用したテーブルセットが素敵です。ここはカフェになっています。
初めて来ましたが、このホテルはとてもオシャレですね。木をコンセプトにしたシンプルなレイアウトがとても気に入りました。この本棚、洒落てます。1枚板を斜めにしてるだけなのに、本読まないけど欲しくなりました。
学生さんが作った作品かな?森の音楽界というタイトルが付いていました。素敵ですね。
7月1日から、ニセコで「カウパレード」というパブリックアートイベントが始まりました。すでに町中のあちこちに展示されていますが、製作現場にやってきました。
牛は47体あるようですが、この牛さんは、一番手が混んでいるようです。全部ビーズを貼ってあるんですよ。すごい!
今日はアートな一日になりました。いい刺激を沢山受けられて、とても楽しかったです。雨の日の美術館巡りはいいですね。