オーダーメイドのマグと焼き上がった器たち

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じめじめが続いていましたが、やっと晴れ予報の週末になりました。まるで梅雨明けのような日差しが照り付ける中での作業になりましたが「みやさん」から頼まれていたマグは、やっと削りの行程に入ることができました。詳しいことは聞かずに引き受けたので、希望の形状や大きさを聞いてなかったなぁ~。こんなんでいいのか?と思いながら作業を進めています。

好きな文字を入れて欲しいということだったので、文字のイメージを送ってもらったら、明らかに山屋さんだろうなという素敵なロゴデザインが届きました。オリジナルのマグをオーダーする人はきっと女性だと思っていましたが、何度かメールのやり取りをしていくうちに、男性なのだと思いました。しかも、私の山の記録を見て、同じ山に登ったこともありそうなので、北海道在住なのかな~というところまで推理しました。(笑)

マグに文字やロゴなどを入れる場合には、削りが終わった後の半乾きの状態で「化粧土」を使って装飾を施す場合と、素焼きが終わった後に「下絵具」を使って装飾を施す方法があります。送ってくれたデザインならば、どちらの方法でも問題ないと思いましたが、あんなに素敵なデザインを再現できる自信がなかったし、午後からの講座が満杯だったので、昼で切り上げるしかありません。

とりあえず、マグ6個とソーサー3枚が無事に削れました。御影粘土の感じは出ていると思いますが、心配なのは大きさです。希望のサイズを確認していなかったので、大中小を用意しようと思っていたのに、大きさにさほど差がなくて、200~250ccぐらいかなと思います。焼き上がりはもっと小さくなるのでね。

苦手だった取っ手付けにも慣れてきました。取っ手の大きさや形に好みはありますが、私が気に入っている形にすることが多いです。

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マグ本体との乾燥の度合いを合わせるために、発泡スチロールで少し寝かせておくことにします。取っ手を付けたすぐに乾燥棚に上げると、取っ手が取れたり、本体から剥がれてしまうことがあります。じっくり養生させてから、乾燥させるのがいいですね。

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焼成のペースもかなり早いので、先週釉薬を掛けた器たちが焼き上がっていました。クレヨンを使って適当に絵を描いたマグはイメージ通りの仕上がりになりました。粘土は真っ白に焼き上がる「上信楽土」を使っています。真っ白に焼き上がるので、絵付けをすると発色がとてもいいです。しかし、色を付けるときに手のひらや指で描いた部分を擦ってしまうことも多いので、擦った痕がそのまま出てきたところもありました。キレイな丸を描こうとか考えた時期もありましたが、手作りっぽさが出ていた方がいいと思うようになりました。せっかくの手作りなんだから。

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8分目まで注ぐ場合、小さいものは180ccサイズ、真ん中は200ccサイズ、大きいものは250ccサイズかなと。かなり軽い仕上がりになっています。怪我をした山友さんの快気祝をどこかのお山でやりたいと思っているので、山頂カフェで使いたいと思っています。

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暑い時期に間に合わないかもしれないと思っていた風鈴も何とか焼き上がりました。今年初めて作った風鈴ですが「半磁器土」を使うことで、キレイな音色の丈夫な風鈴になることがわかりました。重さを考慮して、風鈴のサイズは前回よりも小ぶりにしましたが、風鈴本体のサイズが大きくて、空洞が広いものの方が優しい音色のような気がします。

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全部で9個焼き上がりました。真ん中の大きいのは前回の忘れ物です。前回はかなり大きめだったことがわかります。「舌」も小ぶりなものばかり用意しましたが、もう少し大きいのがあった方がよかったかもしれません。まぁ、今さらですが。

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何個か予約が入っているので、音色の良さそうなものを作っておきました。

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風鈴の音がうまく鳴らない場合、「舌」と「短冊」を繋ぐ紐の長さを短く(5~6cm)するといいと思います。短冊が風を受けて、舌に伝えるためには短い方がいいんですね。

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