ヨガと貧血

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職場の福利厚生の一環でヨガをしています。もうすぐ1年になりますが、毎週1回ほとんど休むことなく続けていますが、元々興味があったこともあり、私にはとても合っていると思いました。1月からメイン講師が変わり、札幌からmiku先生が来てくれています。道内各地で活躍されているようで、メディアで取り上げられることも多いようです。始めた頃は、片足で立ったりするとフラフラしていましたが、ずいぶんと体が柔らかくなってきて、バランスが良くなってきたように感じていました。

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そして、こちらももうすぐ1年になりますが、去年4月末に子宮筋腫(腹腔鏡・全摘)手術を受けました。それ以前の数年間は重度の貧血で、ヘモグロビンの値は平均「8」ぐらいだったと思います。長い年月をかけてじわじわと悪化していったのだと思いますが、貧血と診断されてもすでにその状態が日常だったので、さほど辛いと感じたことはなかったです。手術しないで済むならば、このままやり過ごせないかと思っていました。筋腫を小さくするためのホルモン注射をしたり、鉄剤を飲んで治療したこともありましたが、薬をやめれば、また元の状態に戻ってしまいます。

2016030302手術を決めるまでの数年間はとても悩んでいたように思いますが、術後半年もすると傷もすっかり癒えて、体力が回復してくると、以前よりもずっと体が楽になってきました。それまでの煩わしさがなくなったので、行動を制限されることもなくなり、羽が生えたように自由に飛び回れるようになりました。

それまでは、いつも手足が冷たくて、指先の感覚はほとんどなかったのに、術後半年ほど経った頃には「体が温かい」と感じるようになりました。体中にエネルギーが通っている感じがするんです。

 

以前の状態がどんなだったかも忘れていましたが、ちょうど職場に献血車が来たので、献血をしてみることにしました。定期的に献血車が来るので、今まで何度もチャレンジしていますが、最初の採血で断られてばかりで、実際に献血をしたことは一度もありません。元々注射は大嫌いだし、血を見るとめまいがするぐらい針とか血とかにはめっぽう弱いタイプです。ヘモグロビンの数値がどれぐらい変化しているか気になっていたので「ものは試し」という感覚でした。

すると、どうでしょう。400mlの献血基準値の「12.5」を上回る「12.6」という結果が出ました。

「400mlお願いできますか?」と言われました。そこでザーッと体の中の血の気が引いた感じがしました。

仮に通過しても、せいぜい「200ml」かと思っていたら、まさかの「400ml」ですよ。いきなりハードル上がっちゃってるじゃないの。それでも基準をクリアしてるんだから、やってみようじゃありませんか・・・小刻みに震えながら、ベッドに座りました。

私、マジで、注射嫌いなんですよ。針を刺す前に痛い痛い・・・って騒ぐタイプです。針が刺さる時の痛みは一瞬ですが、その先が長いのが辛いんです。しかも献血の針は太くて、しばらく刺しっ放しになるんです。

ドキドキしながら、献血時の注意書きを読みました。血液を流しやすくする運動の仕方とか書いてあるんですけど、もう泣きそうです。。・゜゜・(>_<;)・゜゜・。

針を刺した後は、生々しい状態が見えないようにタオルを掛けてくれました。針を刺した後の痛みはさほどなく、血流の勢いも良いようで、200mlまではあっという間でした。それを過ぎると、血液を吸う機械の「ブーンブーン」という音が気になるようになり、だんだん意識が遠くなっていくような気がしました。

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一瞬気を失ったのかもしれません。気が付くと献血はストップしていて、看護師さんやドクターが様子を伺っていました。後で調べてみたところ、VVRという症状だったのかもしれません。血圧が一気に下がったようでした。血圧が戻るまで15分ほど横になり、しばらく休むことになりました。初めてだったこともあり、かなり緊張していましたが、針が苦手な私は「献血」という行為自体があまり向いていないようです。

VVR(血管迷走神経反応 )について

VVRは針を刺すことをきっかけとして、迷走神経(心拍を遅くし血管の緊張を緩める神経)が緊張状態になる為に起こる副作用です。 採血中または採血直後に出現し、血圧低下、徐脈になります。

その後、仕事に戻ってからは、頭が重く、貧血症状が出てきて、とても調子が悪くなってしまいました。この日はヨガ教室でしたが、普段のように体が動かせなくなり、休んでいる時間の方が長かったかもしれません。手術をする前はフラフラしている状態が当たり前だったので、何とも思っていませんでしが、色んなことに影響していたのかもしれません。ヨガを始めたからバランスが良くなったのではなくて、貧血が治ったから、バランスが良くなってきたのかもしれません。

手術を決めるまでにとても長い時間がかかったけれど、あのまま先延ばしにしていたら、症状はもっと悪くなっていたと思います。

体は正直なものです。自分の体と心の声を聞いて、バランスよい食事を摂り、適度に運動して、良質な睡眠を取る。当たり前のことですけど、元気な時って忘れがちですよね。

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