誰でも挑戦できるチョー高い山

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2016年12月30日(金)~2017年1月12日(木)まで、旅に出ていました。ブログは2月に入ってから書いていますが、1月中の日付で更新していきます。

旅の目的と行き先

今回の旅の大きな目的はキリマンジャロ登山でした。5泊6日の行程でしたが、前半3日間は雨に打たれ、山頂アタック日は強風でとても過酷な状況でしたが、優秀なクルーに恵まれ無事に登頂することができました。

下山後はサファリでキャンプをし、世界各国の人と行動を共にしましたが、登山の緊張感が解け、すっかり観光モードになりました。最終日にはマサイ村を訪問し、マサイ族の暮らしを見せてもらいました。

キリマンジャロ登山に関しては、以前ブログで書いたこともありますが、3年ぐらい前から費用やざっくりとした情報を集め始めました。添乗員付きのパッケージツアーも沢山ありますが、私は団体行動がとても苦手だし、せっかく大金を払って行くんだから、自分の好きなようにプランを立てたいと思い、全て個人手配しました。

現地のツアー会社は山ほどありますが、その中から信頼できそうなコーディネーターを探し、何度もメールでやり取りをして決めました。

私は流暢に英語が話せる訳ではないし、トラブルに対処できるほど旅慣れているわけでもないので、日本で入念に準備をしています。これからキリマンジャロを目指す人の役に立つかもしれないし、自分好みの旅をしたい人の参考になるかもしれません。どこに行っても北海道が一番好きですが、自分の目で見て、全身で感じたことをそのまま残していきたいと思っています。

「キリマンジャロ」って何?

山に登らない人でも「キリマンジャロ」という名前を聞いたことがあり、それがとても高い山だと知っている人は多いと思います。同じ名前のコーヒーもありますが、キリマンジャロの麓はコーヒーの産地なので、そのままコーヒーの名前になっているんですね。私の知識もその程度でした。

「セブンサミッツ(七大陸最高峰)」という言葉を聞いたことはありますか? なんか響きがカッコいいですね。

地球上にある七つの大陸(アジア、ヨーロッパ、北アメリカ、南アメリカ、アフリカ、オーストラリア、南極)の最も高い山のことです。

「キリマンジャロ」は、アフリカ大陸最高峰で、その高さは「5,895m」あり、他の山と繋がっていない独立峰としては世界一の高さになります。

北海道で一番高い「旭岳」は「2,291m」なので、倍以上ですね。

ちなみに日本で一番高い「富士山」は「3,776m」なので、日本では絶対に経験することの出来ない高さです。

山に登らない人には全く興味がないことだと思いますが、このキリマンジャロは特別な技術や装備がなくても登れる山と言われています。キリマンジャロ山域は国立公園になっていて、世界遺産として登録されているので、旅行好きの人が観光のついでに登ることも多いです。観光で北海道に来た人が知床に行くのと同じ感覚ですかね。山の中で何泊かするので、もうちょっと大変かな。

もちろん、標高の高い場所だと高山病になることもあるので、誰でも必ず山頂に立てるわけではありませんが、誰でも挑戦できるチョー高い山と思って差し支えないと思います。

キリマンジャロに入山するには、ガイドとポーターの同行が義務付けられているし、必要な装備はレンタルすることができるので、日帰りのバックパックと歩きやすいトレッキングシューズがあればいいです。そのため「素人最高峰」とか「大名登山」と言われています。

「キリマンジャロ」はどこにある?

キリマンジャロはアフリカ大陸の東側「タンザニア」という国にありますが、ほぼ赤道直下に位置しています。熱帯気候の熱帯雨林やサバナで、乾季と雨季があるものの年間を通じて登山が可能です。「アフリカ=治安が悪い」というイメージを持っている人も多いようですが、タンザニアはキリマンジャロ登山の他、サファリやビーチなどの観光業で成り立っているので、観光地は厳重に警備されているので比較的安全です。ダルエスサラームなど治安の悪い地域もあるので、場所と時間によりますね。

海外安全ホームページ(タンザニア)

キリマンジャロ国立公園は、タンザニアの北東部にあり、ケニアとの国境付近に位置しています。

北海道からキリマンジャロへ

北海道からキリマンジャロへ行くには、何通りか方法がありますが、私の使ったルートは次の通りです。夜のフライトだったので、仕事を終わらせてから、まっすぐ旭川へ向かいました。

旭川空港から羽田空港へ飛び、ドーハで乗り継ぎ、キリマンジャロ空港へ飛びます。帰りも同じルートですが、乗り継ぎの待ち時間もあるので、往路は24時間、復路は39時間(羽田で一泊)かかりました。

航空会社は「カタール航空」を使いましたが、機内食も美味しいし、サービスも良くて、とても気に入りました。機内のシートポケットに忘れ物をしたのですが、帰国日にカウンターに問い合わせをしたらちゃんと保管してありました。ヨーロッパ方面に強いと思うので、これからも利用する機会があるかもしれません。

チケットを購入したのは出発の半年前のセールで買いましたが、その時点では実際に行けるかどうか分からなかったので、変更可能なチケットにしておきました。スマホアプリで予約管理ができるので、乗り継ぎゲート番号や受託荷物のタグ番号などが確認できるので、乗り継ぎの空港でチェックしていました。

カタール航空

2016年12月30日 旅立ち

出発前、家族と仕事関係以外の人にはキリマンジャロに登るというか、海外へ行くことも知らせていませんでした。海外に行くというだけで「危ない」と心配する人もいるし、餞別を用意してくれる人もいるので、何も言わない方が気が楽です。タンザニアで新年を迎える時、facebookにアップしましたが、反響が大きくコメントがたくさん入りました。その後の動向をずっと心配していた人も多かったので、帰国してから報告すれば良かったかなと思いました。

事前の準備に関しては、また別の記事で書こうと思っていますが、万が一帰って来れなかった時のことを考えて、出発前の1ヶ月間でやれるだけのことをやりました。仕事を片付け、会いたい人に会い、本を1冊作りました。本当は3冊書き上げるつもりでしたが、全然間に合わなかったです。

フライト情報

北海道は雪も多く、その日どんな天気になるかは分かりません。天候不良で飛行機が遅れるんじゃないかと心配していましたが、雪に強い旭川空港なので定刻発着でした。羽田空港の国際線は初めて使いましたが、無料のシャトルバスで国際線ターミナルに行けるようになっていました。旭川から成田への直行便はないので、やはり楽ですね。

■往路(2016年12月30日)約24時間
旭川→羽田 20:05-22:00(JL558)
羽田→ドーハ 23:50-06:00(QR813)
ドーハ→キリマンジャロ 08:20-14:20(QR1355)
■復路(2017年1月10日)約39時間
キリマンジャロ→ドーハ 17:40-23:20(QR1357)
ドーハ→羽田 07:10-22:30(QR812)
羽田→旭川 07:40-09:20(JL551)

旭川空港の気温は-6℃でした。年末ということもあり駐車場はいっぱいで、ものすごく遠い所に停めることになり、行きも帰りもスーツケースを運ぶのがとても大変でした。

スーツケースの重さは25.9kgあり、登山に必要な装備は全て持って行きました。その他、クルーに日本の食べ物を食べてもらおうと思い、行動食やフリーズドライの食料を山ほど詰め込み、マサイの子供達に文房具やお菓子などを用意しました。スーツケースの中身は全部置いてくるつもりでした。

USドルの準備

タンザニアの通貨はタンザニアシリングですが、日本円を現地で両替するとレートがとても悪いようなので、あらかじめUSドルを準備しておく必要があります。

タンザニアではクレジットカードが使えるところがとても少なく、キリマンジャロ登山やサファリが目的ならばそれなりのキャッシュが必要になります。羽田での乗り継ぎ時間が短かったので、旭川空港の両替機で両替しておきました。

この日のレートは1ドル=119円でしたが、1週間ほど前に大黒屋で両替をしたときと同じでした。

結局、用意したキャッシュが足りなくなって、現地のATMで引き出ししましたが、お金に関する話はまた別の機会に書こうと思います。

23時50分のフライトで、ドーハのハマド国際空港に飛びます。タンザニアは時差が-6時間あるので、長い大晦日になります。

羽田からドーハまでは12時間ほどかかるので、離陸前に夫にLINEメッセージを送ると、珍しく返事が返ってきました。「気を付けて!頑張って下さい」しか書いていませんが、その後は既読スルーでした。私は普段から家に居ないことが多いので、私が居なくて困ることは何もないと思うし、実際、家の中は私がいる時よりもキレイに整っていました。

喜んで見送ってくれることはないけれど、何の反対もせず、驚く様子も見せず、送り出してくれる夫の大雪山のような懐の広さに甘え、大好きな北海道から旅立ちました。そのうち「もう帰ってこなくていいよ」と言われるかもしれませんが、私のことを理解し、放置してくれることに感謝しています。

タンザニア滞在中の動き

タンザニアでの滞在日数は11日間でしたが、滞在中にどのぐらいの距離を移動したのか気になったので、調べてみました。

まずはタンザニアの情報から。日本の総面積が約37万なので、倍以上の広さがあり、人口は3分の1ほどです。

正式国名:タンザニア連合共和国
英語名:United Republic of Tanzania
首都:ドドマ(法律上の首都。実質的に首都機能をもつのはダルエス・サラーム)
面積:94万5087平方キロメートル(2006年)
人口:3825.1万人(2006年)
人口密度:40人/平方キロメートル
人口増加率:―
主要言語:スワヒリ語、英語
通貨:タンザニア・シリング(TZS)

©Shogakukan Inc.

キリマンジャロ空港へ迎えに来てもらい、キリマンジャロ登山の拠点となる「モシ」のB&Bまで送ってもらいました。空港からモシの町までは1時間ほどで、サファリの拠点になるアルーシャからは2時間ほど離れています。キリマンジャロ空港はゲートが2つだけのコンパクトな国際空港です。

滞在中の移動先

2~7日目までは登山(キリマンジャロ国立公園)で、8~10日目までがサファリ(タランギレ、マニャラ湖、ンゴロンゴロ)、11日目に空港近くのマサイ村を訪れ、その後帰国しました。

北海道との比較

滞在中に移動した範囲がどのぐらいの距離があるのかイメージしやすいように同じ縮尺で北海道の地図と比較してみました。こうやって比べてみるととても分かりやすいです。

関連レコ

すでにヤマレコでは、準備から帰国までの記録をアップ済みです。写真枚数が多くて、1枚ずつコメントを入れているのでとても長いですが、時系列で載せているので、行った気分になるかもしれません。

【夢を叶える新春Trip】キリマンジャロ★準備&出発編

【夢を叶える新春Trip】キリマンジャロ★マチャメルート登頂編

【夢を叶える新春Trip】キリマンジャロ★サファリキャンプ編

【夢を叶える新春Trip】キリマンジャロ★マサイ村&まとめ編

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