少し前に「採取した粘土についてアドバイスを求む」という記事を書きました。あれから、誰からも何の音沙汰もなかったんですが、水面下では地味に動いていました。ネットで調べればそれなりのことは試せるし、私の師匠も北海道の粘土にこだわって、粘土を採取していたことがあったと思うので、「師匠に聞けば何とかなるかも!」と勝手に考えて、問い合わせをしてくれた方にサンプルを送ってもらうことにしたんです。
「サンプルってどのぐらいかな?」って思ったんですけど、私が普段扱う量ぐらいあれば、十分だろうと思って「20kg」送ってもらうことにしました。20kgって結構重いんですよね。車に積み込んで、先生に何のアポもなく、教室に持って行きました。
「かくかくしかじか…」これまでの経緯を話して、粘土を見てもらうことにしました。昨日の夜、届いたばかりなので私も見ていません。ドキドキ♪((O(〃⌒∇⌒〃)O))♪ドキドキ
外側には草や木のくずなどが混ざっているものの、中の方はすぐに使えそうな感じの粘土です。色は薄いブルーで、粘り気があって、鉄分が多く含まれているニオイがしました。手は小銭をジャラジャラいじった後みたいなニオイがします。「へぇ~、すぐに使えそうじゃない?」と思いました。しかし、この青い粘土はよくあるそうで、「何か問題があったような…」そんな雰囲気です。鉄分が多い粘土は、収縮率が高く、通常の焼成温度では割れてしまう恐れがあるようです。
とりあえず、このまま焼いてみることにします。収縮率のテストとして、10センチの棒を用意しました。
ロクロ挽きも、普通に挽けます。これも削りをしないで、このまま素焼きしてもらうことにします。
ちなみにテスト用には、1キロぐらいで十分だったようです。「なんでこんなに送ってもらったの?」と先生が仰天していました。あ~、そんなにいらないのね。
市販されているものと違って、自然の粘土は難しいようです。この手の問題は、粘土を製造している業者さんに相談してみるのが一番なのかなと思いました。
とりあえずやってみますが、情報やアドバイスなどがあればお願いします。私の手に負える問題じゃないのでね。
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コメント
三重県で陶芸をしています。写真を見る限り多分、通称瓦土とよばれるもです。
四日市万古焼の急須に使われる粘土のひとつです。色々な所ででます。耐火度は1200度までで分類は炻器土になります。還元焼成だと黒くなります。
保存方法はまず野ざらしにして風雨にさらして粘土の有機分を抜きます。半年以上さらしてから急須の場合は黄土等とブレンドしてなるべく粒子を細かくして使います。ご参考になれば幸いです。
木村様
情報ありがとうございます。とても参考になりました。
このままの状態で素焼きテストはしない方がいいのかもしれませんね。
返信をありがとうございます。素焼きは問題はないとおもいます。
問題は鉄分が多いと収縮率が高いので市販の釉薬を掛けた場合、
焼けて出すときに割れてしまう可能性があります。
瓦土の可能性の話です。焼き物は失敗が経験になります。
窯や棚板等を傷めないように気をつけてテストしてください。
木村様
ご丁寧にありがとうございます。糸口が見つかり、色々調べていくことができました。
私は自分の窯を持っているわけではないため、やはり他の方の作品に影響があると問題になりますので、焼成に関しては慎重にいきたいと思っています。
採取した業者さんとも連絡を取っていますが、サンプルとして送ってもらった粘土については、湯呑みでもお皿でも何か形として残せるようにしたいと思っています。乗りかかった船です。私自身の勉強も兼ねて、取り組んでいきたいと思います。
アドバイス、ありがとうございました。
了解しました。家内が同じ人気ブログランキングでブログ(木村さんちのやきもの日誌)をやっています。何かあればコメントを残して頂ければご返答します。
三重県の窯業研究室に知人がたくさんいます。私で解らなければお時間を
頂ければ聞いてみます。作品作り頑張ってください。
木村様
ご丁寧にありがとうございます。三重県は窯業が盛んですね。私が仕入れている粘土も三重県の業者さんからです。
いつか、北海道外の窯元巡りもしてみたいです。
そうですか(*^_^*)浅岡窯業じゃないですか?
浅岡さんならうちの近くですよ!
四日市は土鍋が全国生産数の七割が四日市です。うちの後輩の窯元が一番有名です。また、近くにおいでの節はコメントください。(o・・o)/木村