小豆おじさん

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「灯の杜」にはたくさんの人が訪れてくれて、入林届の枚数から逆算すると、合計で400人ぐらいはいってるかな~?と考えていましたが、先日、アルテピアッツァから来場者集計が届きました。私が借りたギャラリーの来場者というわけではなく、スタッフがいる部屋を訪れた人の数をカウントしているそうですが、会期中の来場者は「355名」だったようです。ギャラリーへ行くまでの入口は2箇所あり、幼稚園側の入口から入って、スタッフのいる部屋に立ち寄らず、そのまま帰った人は含まれていないので、だいたい予想通りだと思います。集計には市内外の区別があったので、どうやって調べているのか問い合わせてみましたが、市内の人はだいたい分かるそうなので、アバウトながらもだいたい合っているそうです。まさか、集計をしてくれているとは思っていなかったので驚きました。

北海道新聞の空知版に掲載されたこともあり、それからの訪問者はかなり増えたようです。私がいない間にも面識のない方からの差し入れやお祝いのワインなどが届いていたりして、驚くことがたくさんありました。

来場者集計

私が在廊している間には、友達もたくさん来てくれて、地元の美味しいスイーツを持ってきてくれる人や私が行動食にしているおやつなどを持ってきてくれる人も多かったです。ギリギリまでスイッチが入らなかったし、個展なんだから好きにやればいいと軽いノリで始めたことなのに、こんなにたくさんの人が来てくれて、本当にスゴイことだと思いました。お礼をする資金は底をついてしまったし、プレゼントする器も用意できなかったので、次の機会までまたたくさん作ろうと思います、ハイ。

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仕事が立て込んでいるので、イベントが終わったら必ずやっている集計作業もまだ手付かずの状態ですが、ほんわかする出来事があったので書いておきたいと思いました。

9日間の会期中、私が在廊していたのは土日祝(11月15日・16日・22日・23日・24日)の5日間でしたが、23日(日)は天気がよかったこともあり、来場者がとても多く、お昼を過ぎたあたりから、ギャラリー内が常に人でいっぱいの状態になっていました。新聞を見て来てくれた人や、ニセコや余市からから来てくれた友達...色んな人が入れ替わっていく中、なかなか帰らないおじさんがいました。70歳は過ぎていたと思います。そのおじさんは隣町から来ていて、ずいぶん私の作品を気に入ってくれたようでした。夏は近くの山にも登るようで、私の登山歴に興味を持ち、作っていたプロフィールを隅から隅まで読んで「ここの山はどうだった?」とか「この写真はどこから撮ったものか?」とか、色々質問してきました。

ぶっちゃけ、他に話をしたい友達もたくさんいたので、あまりおじさんに構っている暇はなかったのですが、この空間がとても気に入ったようで、用意しておいた山の本を読み、器たちを手に取り、「居心地がいい」と言っていました。一度帰ったかと思えば、また少しして戻ってきたりして、結局、おじさんが帰ったのは4時を過ぎた頃でした。昼過ぎに来たと思うので、4時間も居たことになります。(笑)

そして、最終日。朝から来てくれたJB三兄弟とゆっくりおしゃべりをする時間が取れましたが、10時を回った頃には来場者がボチボチ増え始め、そして「また来ちゃった」と言って、昨日のおじさんがやって来たのです。

おじさんは、おもむろにノートを取り出し、私のプロフィールの登山歴の部分を書き始めたのです。これから登る山の参考にするのかもしれませんが、これを書くのに何十分もかかっていたと思います。このプロフィールは、最初から用意していたものではなく、後半3日間だけ展示していました。これを欲しいという人は実際にはもっといて、何枚か用意しておけばよかったのかなとも思いました。つーか、これを欲しいという人がいるとは思わなかったですけどね。(笑)

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昼過ぎに「お昼だからそろそろ帰る」と言い出したおじさんは、持ってきた紙袋から何やら取り出して私にくれました。

何かと思ったら「もうすぐ冬至が来るから、おしるこを作って食べたらいい」と、家庭菜園で採れたという「小豆」をくれたのです。

料理をしない私にとっては、かなりハードルの高い差し入れですが、出来上がったお菓子ではなく、原材料をくれたことはとても新鮮で、とても嬉しく思いました。

おじさんが手間ひまかけて育てた大事な小豆だもの。おしるこ作ってみるかな~。

小豆のおじさん

作ったらもちろんブログで報告します!(笑)

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