昔からキラキラするものと音の鳴るものが好きだった。だからといって、沢山集めたり、自分で作ったりすることはほとんどないけれど、視覚と聴覚を刺激されると胸が高鳴る。
10年ほど前に初めて行った「えべつやきもの市」で、とても惹かれたガラスの作品があった。ガラス作家の高臣大介氏は、どこにいてもすぐに彼だと分かる強烈なオーラを放っていて、独特の色気がある。
毎年彼の作品を見るのを楽しみにしていたけれど、やきもの市からは3年ほど前に卒業したようで、全国各地で精力的に展覧会を開くようになってきた。これまでも洞爺湖にある彼の工房を訪れたり、展覧会があれば足を運ぶようにしているけれど、今日が最終日の展覧会「奏であう。」を見に行くことにした。
イベントの案内はDMで届くので、あまりブログはチェックしていなかったけど、今年はフランスの展覧会にも参加したようで、ますます遠い存在になってしまったけれど、今後の活躍が楽しみなアーティスト。
奏であう。高臣大介ガラス展
外には氷柱(つらら)が出来ていて、内と外からキラキラと奏であう。
お客さんが少し増えたところで、映画の出演が決まったという話をしてくれた。制作はイタリア(だったかな?)で、日本の食に関してのドキュメンタリー映画のようで、カンヌ映画祭で上映されるそう。カンヌに見に行こうかな。(笑)
彼のファンは大勢いるだろうけど、私のことはいつもうっすら覚えてくれていて、いつの間にかみっちゃんと呼ばれていた。私もだいちゃんって呼ぼうかな。(笑)
前に「POINT展」で見たときよりも雰囲気が落ち着いてきたなーと思っていたら、結婚したようだった。守るものが出来たアーティストはこれからどんな作品を作り出していくんだろう。
glass cafe Gla_gla
2週間ほど前、修復を依頼しておいたグラスを取りに洞爺湖の工房へ行って、制作の様子を撮らせてもらった。裏話を色々聞かせてもらったけれど、ガラス窯は陶芸の窯と違い、ずっと焚きっ放しだという。毎月のガス代を聞いたら、仰天する金額だった。
陶芸作家は沢山いるのに、ガラス作家は多くない。この設備を維持していくためには、相当な覚悟と努力が必要になる。真冬でも工房内はとても暑く、彼の背中がその覚悟を物語っていた。
少し前に帰った男性はアメリカでレストランを開いていて、器のオーダーに来たらしい。見本と大きさを比べながらどんどんと作っていく。話しながらも、手が止まることはない。
なんで、ガラスが膨らむのかなーと思っていたら、向こう側でふーっと吹いてることがわかった。
口を広げる時はロウを使うみたい。
あっという間に形が変わっていく。ガラスは結果がすぐに出るのがいい。
あっという間に出来上がる。
スタッフの女性陣も展覧会を開くようになって、どんどん成長しているのが分かる。
ずいぶん長居してしまったけど、嫌がる素振りも見せず、記念撮影に応じてくれた。
作家モノの作品は決して安くはないけれど、気に入ったものを長く使いたいと思う。修復してくれたグラスは鋭利だった口の部分は滑らかになっていて、縦に入ったヒビはほとんど目立たなくなっていた。
またひとつ、ワイングラスを買ってきた。コンビニの激安ワインが、とても美味しくなる。
とてもいい時間だった。洞爺湖周辺は、なかなか行く機会がないけど、今度は吹きガラス体験がしたいな。
glass cafe gla_gla
住所:虻田郡洞爺湖町月浦44
電話:0142-75-3262
ガラス作家:高臣大介
web:glagla.jp
その他:4月~10月 10:00~18:00 (11月~3月 10:00~17:00)
不定休
ガラス体験あり(彫刻・吹きガラスなど)
地図