キャンドルポットとかランプシェードというのは、陶芸を始めた人は誰もが通る道なんじゃないかと思います。陶芸教室などでは誰か一人作り始めると、他の人もどんどん作って、新種や亜種が出てきます。サークルなどで灯かりをテーマにした展示会をすることも多いですね。
自分の作ったものを部屋にずっと飾っておけるし、蛍光灯の光とは違って、優しい間接照明は温かみがあっていいものです。
私がこの手のものを最初に作ったのは2008年でした。花器を作ろうと思っていたのに、削りで底を抜いてしまったので、苦肉の策でそのままランプシェードにしました。コード付きのソケットを組み合わせていますが、下のは今でも部屋に置いてあります。穴は適当に開けていますが、吹き付けした釉薬が案外いい感じに仕上がっています。
その後もいくつか作りました。下の写真のはスープカレーのお店「ママズキッチン」で使ってもらっています。お店の雰囲気にマッチしていていい感じなんですよ。
下の写真のは、美唄の登り窯で焼いてもらったものです。とてもいい色に焼き上がりました。
これ以降は、お茶碗やお皿やマグなど食卓で使う器を作ることが多くなり、去年までこの手のものは一度も作らなかったように思います。ロクロの腕前や穴の開け方などは、当時と比べて上達しているような気がする(してなきゃマズイ)けど、一度に沢山挽けなかったこともあり、ひとつひとつ大事に手を掛けていました。
過去よりも未来のことを考えがちなんですけど、こうやって振り返ってみるのもいいなと思いました。なんだかあの頃にタイムスリップした感覚になりました。
決してキレイな仕上がりではないけど、手作りっていいものです。
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