フルイ目って何だろな?

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粘土には「フルイ目(網目)」と呼ばれる粒子の細かさの目安があります。このフルイ目は数値で表されていて、60目より80目、80目より100目のほうが粒子が細かくなります。私が時々「キメが細かい」といった表現をするんですが、このフルイ目のことなんです。粒子が粗い粘土の場合は、空気が入っていても粒子の隙間から抜けていきますが、粒子が細かい粘土の場合は、密度が濃いので、空気の逃げ場所がなくなります。少しでも空気が入っているとポコポコしちゃうので、ロクロ挽きは難しくなります。

以前は陶芸教室で用意されているものをそのまま使っていただけなので、そんなことは全く気にしてなかったんですけど、自分で色々な粘土を試すようになってからは、このフルイ目のことも気になってきました。これまで通った陶芸教室では「60」ぐらいのものを使っていたと思います。

手びねりならば、水をあまり使わないので、成形にはさほど影響がないかもしれませんが、水をたくさん使うロクロの場合は、手を掛けすぎるとコシがなくなりどんどん弱くなってしまうんです。

私が最近よく使っている「上信楽土」は「80」です。以前使っていたものすご~く軽い仕上がりになる「軽量土」のフルイ目は「30」でした。スカスカな感じでした。

今日は、先週2kgずつに分けておいた「半磁器土」を使います。フルイ目は「200」なので、ロクロ挽きは難しいと思います。この半磁器は陶器と磁器の性質を併せ持った粘土で、磁器とは異なり、多少吸水性があります。粒子が細かい粘土は焼き締まりやすくなるため、欠けにくく丈夫です。高台がない半磁器については「オーブン可」となっているものもあるので、今度試してみようと思います。

先週は、粘土が硬くてまともに挽ける状態ではなかったので、他の粘土に混ぜて使ったんですけど、今日はすこぶる調子が良かったです。寝不足で自分のコンディションはイマイチでしたが、完全に粘土のコンディションに左右するんですよ。粘土を良い状態に保つことが重要なんだな~とつくづく思うようになりました。

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先週挽いたのと比べてみるとよく分かります。右は先週挽いた中で一番大きいもの。左は今日挽いた中で一番大きいものです。これはスープカレー皿をイメージしていますが、サイズも大きく深さもあるので、幅広く使えると思います。一番左の小さいのは取っ手なんですが、収納を考えると邪魔くさいんですけど、持ちやすさとデザインを兼ねています。やっと希望通りのサイズができました。自分としてはかなりの進歩です。
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自宅に持ち帰り、乾燥のタイミングを合わせて、週末削ろうと思います。来週は5週目なのでサークルはお休みです。

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