今年の8月に旭川の一路窯さんの穴窯に作品を入れてもらい、窯焚きのお手伝いをしたんですが、焼き上がった作品の中で気に入ったものがいくつかありました。しかし、釉薬を掛けずに焼き締めたものは、水漏れテストで落第したんです。キメの粗い粘土を使っていることもありますが、焼き締めの場合、水漏れすることがあるんですね。
水漏れといっても、水分のあるものを入れたらすぐに水漏れするわけではなく、ゆっくりと時間を掛けて染みてくるんです。早くて1時間で水漏れすることもあるし、遅いときは1週間後ということもあるようです。この器は1時間ほどで水漏れが確認できました。
そこで水漏れ対策のために仕入れたのが「液体セラミック」です。容量が多くて割安なものもあるようですが、今後どれぐらい使うか分からないので、300ccで2,200円のものをゲットしました。今は少し値上がりしているようです。陶芸関連の道具は全体的に値上がりしているような気がします。電動ロクロも値上げですって。
ボトルに書いてある説明を見ると「刷毛塗りまたは本製品を内側に流し込み十分含ませた後戻します」と書いてありました。「十分」という微妙な表現はどうかと思うんですよ。「じゅうぶん」と読むのではなくて、「10分」なのか?
刷毛で塗るよりも流し込んだ方が楽なので、ボトルの中身を全部流していきます。器の半分ぐらいしかなかったので、縁まで届くようにグルッと回して全体に行き渡るようにします。この状態でしばらく放置するといいと思いますが、せっかちなので10分どころか5分しか待てないんですよ。(笑)
もう一つの器に流し入れます。こちらも5分ほど放置して、原液をボトルに戻しました。このボトルに戻すときに大量にボトルの外に流れてしまい、かなり減りました。最も撥水効果を発揮するのは、この新聞紙でしょう。
このまま48時間以上、自然乾燥させるようですが、やっぱり待ちきれなくて、12時間ほど置いたところで、再度水漏れチェックをしてみました。水を入れて、半日ほど置いたところ、かなりの撥水効果が確認できました。水漏れテストは合格のようです。
1週間ぐらいしてじんわりと水漏れしてくる可能性もあるようなので、もう少し試してみようと思います。 分からないことは自分でやってみて、自分なりの方法を見つけていかないとね。