大切なこと

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天気のいい週末になりましたが、今日も朝から陶芸です。3月に入ってからは体を動かすことも少なくなってきたので、筋肉が落ちて、ダルダルな体になってしまいますが、色んなことを同時にやるとどれも疎かになってしまうので、今は陶芸に集中しています。山の計画もぼちぼち決めているので、4月に入ったら、登り筋を付けるために少しずつ運動を始めようと思います。

貧血が改善されてからは、目覚めがとても良くなって、毎朝5時半ぐらいには自然に目が覚めるようになりました。この時間から起きていると仕事に行くまでに結構な時間が取れるので、朝起きたらヨガをやろうかな~と思って、新しいヨガマットを準備しました。若い頃は完全な夜型で、夜中はずっとパソコン漬けでしたが、今では日付をまたぐ前に眠ってしまう方が多いかもしれません。以前の私を知っている人は私の変わりように驚きますが、一番驚いているのは私自身だと思います。人って変わるもんだな~。

先週、絵付けや掻き落としをしようと思って持ち帰った「風鈴」と「カップ」がありましたが、結局、何もせず・・・そのまま教室へまた運びました。やはり、教室の方が設備が整っているし、他のことに気を取られることもないので、こうやって足を運ぶ方が向いてるんだと思います。何かに取り組むときの向き合い方は人それぞれですが「向き合う時間を作る」ということは、とても大切だと思います。

乾燥が進みすぎて、ちょっと固くなってしまった風鈴は、ポンスで紐を通す穴を空けておきました。去年は釉薬を使わず、焼き締めたものがほとんどだったので、穴がふさがることはなかったんですが、今年は釉薬を掛けようと思っています。あまり小さい穴だと釉薬で塞がってしまう可能性もあるので、注意しないといけません。ちょっと重いのもあるし、微妙な形のもあるので、さらにボツにするものがあるかもしれませんが、初回ロットとして20個ぐらいは残そうと思います。釉薬で迷う必要がないように色化粧土を使って、絵付けや掻き落としをしようと思っていましたが、とてつもなく時間がかかりそうだったので、来週に持ち越しです。

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次にクレイガンを使って「舌」の部分を作っていきます。先端に好みの型をはめて、粘土を入れて、注射器のようにブシューっと絞ると出てきます。

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去年は、三角やハートなどの形も作ってみましたが、今回はほとんど雫型にしました。大きさは「沢山作ればどれが合うでしょう~」という相変わらず適当なやり方です。まだ粘土が柔らかいので、発泡スチロールでしばらく保管しておき、ほどほどになったらキレイに成形します。こちらも来週に持ち越します。

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お次は、昨日挽いておいたソーサーを削ります。昨日、乾燥棚にそのまま置いておきましたが、表面だけ乾燥しているかと思いきや、午後になるとちょうど削り頃になっていました。ひとつもロスすることなく削れましたが、薄く削りすぎたものもあったので、ひょっとすると来週になったらヒビが入っているかもしれません。

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水切りヨーグルトを作るための「ミズキレール」の開発中ですが、水を切るための穴をポンスで開けていきましたが、まだ底の部分は柔らかくて、しかも薄かったので、底に大きな亀裂が入ってしまいました。これは完全にアウトです。蓋も作りましたが、サイズも合っていなかったので、どちらもボツにしました。本体に直接穴を空けるのではなく、本体と水切り用のすのこ状のものにした方が使い勝手がいいような気がしたので、次回作ってみようと思います。

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そんなこんなで、掻き落としもほとんど進まず、カップ&ソーサーはひとつだけ出来ました。黒化粧土、桃化粧土を使っています。化粧土が乾いたところで、先の細い剣先などで掻き落としていきます。今年はすべて違うデザインにしようと思っているので、これが結構時間がかかります。粘土は半磁器土を使っているので、焼き上がりは真っ白になります。腰より上は削らないようにしているので、ちょっと重いかもしれません。半磁器はコシが弱いので、できるだけ手数を掛けずに挽かなければいけません。

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昨日削って取っ手を付けたスープカップは、スポンジで取っ手を整えていたら、ポキッと取れてしまったので、化粧土を掛けて掻き落とししてから、再度付け直しました。粘土は信楽並土を使っているので、ベースは白系になります。白化粧土を掛けてけて、掻き落とした部分に桃化粧土、黄化粧土、空化粧土を塗っていきました。丸と三角と四角しか描いていません。(^^;) あと5個残っていますが、こちらも来週に持ち越します。

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今日は先生の講座の日ではないのですが、先生が覗きに来ました。すると、見学に来た人も何人かいて、手ロクロで陶芸体験していかれました。雪が解けてきて、もうすぐで北海道も過ごしやすい季節がやってきます。私は冬が好きなので、雪がなくなるのはとても寂しいですが、春は色んなことが動き出す感じがしますね。土に触れることは、精神衛生上とてもいいことです。機械化で大量生産が進んで、何でも安く手に入る時代ですが、自分で使うものを自分で作れるというのは本当に素晴らしいことです。作ったものを大切にするし、創造力が育まれます。

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私もこの歳になって、やっと大切なものが分かってきたような気がします。モノ作りを通して、技術だけではなく、思考や感性など色々なことが育てられていきます。外でアクティブに過ごのもいいですが、こうやって自分の内側の感覚を感じながら、じっくり取り組むのもいいものです。

気持ちを込めて、てまひまを掛けて、大事に作ったものは、きっと使い手にも伝わるのだと思います。

 

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