新作に問題がありまして。

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3月9日(日)に滝川駅前のスマイルビルで行われる「手づくりフェスタ in く・る・る」に出店します。イベント当日まで1週間を切ってしまいましたが、やっと器たちが焼き上がりましたので、当日ギリギリまで準備&広報活動に専念したいと思います。

過去3回出店していますが、今回は私だけではなく、みち姉さんとコラボ出店することにしました。私はもちろん器たちを引き連れて参上する訳ですが、みち姉さんはプリザーブドフラワーのアレンジ作品の販売と講習会を開催します。

せっかくのコラボ出店なんだから、陶器とお花のコラボができないかな~と思って、昨年末ぐらいから打ち合わせをして、デザインをしてみたんですけど、実際に作り始めたのは1ヶ月ほど前のことでした。ロクロ挽きは何とかなったものの、削りがとても難しくて本当に苦労しました。教室にある湿台ではどれも合わず、結局ロクロに直にセットして削っていきました。ロクロの回転スピードを上げると遠心力で首が折れてしまい、いくつも失敗しましたが、最終的に11点残すことができました。

これだけ見てもどんな風に使うか想像できないと思いますが、これにプリザーブドフラワーをアレンジしていきます。釉薬はほとんど「白マット」を使っていますが、一部「呉須」でラインを入れてから「透明」や「白萩」を掛けています。

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素焼きでは問題なかったんですが、ヒビが入ったものがありました。売り物にはできないので、見本として使うことにしましょう。

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組み合わせるポットがこちらです。今までは素焼き用の「テラコッタ」を使っていましたが、今回は売り物にするために信楽の土を使って本焼きまでしています。色んな色を試してみたかったですが、台座との組み合わせのこともあるので、全部「白マット」にしましたが、穴が埋まらないようにかなり薄めに掛けています。それでも小さい穴は埋まってしまいましたね。

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本焼きをすると釉薬がガラス状になるので、流れたロウの処理もしやすいと思います。色は「白」ではなく「生成り」に近いです。

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台座・ポット・ソーサーの3つのパーツを組み合わせて使えるようになっています。ポットは19個、ソーサーは10枚できました。

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組み合わせるとこんな感じになります。奇跡的にどの台座とポットを組み合わせてもそれなりにバランスが取れます。

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せっかくなので、ポットに本物のキャンドルを入れて点灯式をしてみました。穴の数は控えめですが、同じパターンのものはないので、光の漏れ方が全て違います。やっぱりいいねぇ~。

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ここまでは良かったのですが、ここから先は色々と問題が起こりました。写真を撮り忘れたので、文章でお伝えします。

 

問題1 ソーサーにヒビが入った

早速、キャンドルポットとソーサーを組み合わせて、アロマポットとして使ったらどうなるのかテストしてみることにしたんですけど、私はこれまでにアロマポットという洒落たものを使った経験はないんですよ。どうやって使うか調べずに、ソーサーをキャンドルの火がついたポットに乗せていきました。少ししたら「パキーン!」という高い音が鳴りました。

「ん?」と思いつつも、そのまま続行し、全てのソーサーを乗せていきました。すると、また「パキーン!」という高い音が鳴りました。

ソーサーを触ってみると、かなり高温になっていて、危険を感じました。それでも「こっちのポットにはこのソーサーが合うな~」とか、ちんたらやっていたら、また「パキーン!」という高い音が鳴りました。

あぽ~んとしているタイプなので「アレレ?もしかしてまずいことになってるのか?」と、しばらく経ってから事の重大さに気が付きました。

特に問題がないように見えていたソーサーでしたが、くっきりと「ヒビ」が入っているじゃありませんか~。あの「パキーン!」の音は、ヒビが入った音だったのね。というわけで、10枚あったソーサーは3枚ボツになりました。この段階では、まだエッセンシャルオイルを使ったテストはしていません。

問題2 キャンドルの火を消すと貫入が・・・

その後、キャンドルの炎を消してからは、あちこちのキャンドルポットから「貫入」の入る音が聞こえてきました。「貫入」とは、熱を帯びた陶器が冷えていく過程で細かな模様を作り出す現象のことで「ピキピキピキ」という可愛い音が鳴るんです。窯出しのときは、それはもう心地よいものなんですが、炎を消しただけで「貫入」が入るということは、ポット自体が相当高温になっているということだよね。(-_-;)

今回は市販のティーライトキャンドルで試していますが、キャンドルの炎の大きさは「芯の太さ」と「長さ」で決まります。温度の高い部分(炎の先端)では、1,000度を越えると思うので、危険性については十分考慮しなければいけません。

問題3 キャンドルの炎が消える

ポット自体が高温になってしまうと、台座にも熱が伝わってしまうのではないかと思って、全てを組み合わせた状態でテストしてみました。幸いにもポットの熱は下の台座にはほとんど伝わっていませんでした。あ~、良かったと思ったのも束の間、キャンドルの炎が消えてしまうじゃありませんか~。

これは、特定のポットに限った話ですが、穴の数と位置に問題があったのか、酸素がうまく取り込めないようで、炎が消えてしまうのです。別のキャンドルを試してみても同じなので、やはりポットの穴の構造に問題があったのでしょう。

問題4 アロマポットの使い方を知らなかった

アロマポットを使ったこともないくせに、イメージだけで作ったのがいけなかったのでしょう。ソーサーにヒビが入ってから、アロマポットの使い方を調べました。(^^ゞ

アロマポットを使う時は、1.ソーサーに水を入れてから、2.エッセンシャルオイルを数滴垂らして、3.キャンドルに火をつけたポットの上に乗せます。4.ソーサーの水が蒸発しないように補充します。炎の高さはソーサーに届かない程度にして、ソーサーが高温になるのを防ぎます。耐熱用の粘土を使っているわけではないので、直火が当たったら、そりゃ~ヒビも入るよね。

 

そんなわけで、短時間で次々と問題が発生しましたが、色々と勉強になりました。ベストな方向に改善できるようがんばりましょう。

 

ちなみに、最初にデザインしたのがこちら(↓)です。アロマスティック用の受け皿も考えていましたが、時間がなかったのでやめましたが、ここから改良して今回の結果となりました。お花をアレンジした見本が見たいですね。

アロマポットイメージ

 

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