取っ手の修復

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去年沢山作った掻き落としシリーズのマグの里親さんから「取っ手が取れたので、修復できますか?」という依頼がありました。修復可能な状態なのか分からなかったので、本体と取っ手を送ってもらい、取り急ぎ、別のマグを2個(交換分とお詫び分)送りました。(^^ゞ

送ってもらったマグを見てみると、取っ手が根本からポキッと取れた状態でした。

このシリーズは高台の削りが終わって、化粧土を本体部分に掛けて、化粧土が乾いてから、取っ手を付けたものです。取っ手を付けるときに粘土をドロドロに溶かした「ドベ」で接着するのですが、この時の接着が甘かったのだと思います。素焼きが終わってから、釉薬を掛けて本焼きするため、釉薬でしっかりコートされるので問題ないと思っていたのですが、完全にアウトですね。マットな質感を生かすために、釉薬を薄めていることもあって、それも原因の一つだと思います。

以前、えべつやきもの市で買ったお気に入りの作家さんのお皿をその日のうちに落として割ってしまったことがあったので、修復をしたことがありました。陶器用の糊で接着させて、釉薬を掛けて本焼きをするものでしたが、思うように復元できなかったので、直せる自信はありませんでした。今回はバラバラになったわけではなかったので、陶器用の接着剤を使ってみることにしました。

色々探して、amazonでポチッとやりました。

箱を開けると、2本のチューブとプラ板とヘラが入っていました。

2液性のエポキシ系接着剤で、陶器やガラスなどで使えます。

2つのチューブから、同量を絞り出して、よく混ぜ合わせます。5分ほどで硬化が始まるので、接着したい面に塗ります。

テープなどでしっかり固定して、2時間以上置いておくといいようです。

接着面は透明になり、修復したのが分からない感じになりました。さらに数日おいて、強く引っ張ってみましたが、大丈夫そうだったので、里親さんに送りました。

後日、里親さんから連絡が来ましたが、修復品に満足してもらえたようでした。このシリーズは大きさもデザインもバラバラなので、同じものは2つとありません。気に入って使ってもらえるのが何よりも嬉しいです。

今年も同じシリーズで、デザインを変えたバージョンを作っているので、接着には細心の注意を払いたいと思います。

私の器を買ってくれた方で、何かトラブルがありましたら、お気軽にご連絡ください。

在庫で同じようなものがあれば、交換することもできますし、今回のように修復することもできます。

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