植木鉢とミズキレール

この記事は約3分で読めます。

もう3年前のことになりますが、突然キャンドルポットを作り出したことがありました。ロクロの練習を兼ねて始めたことだったので、素焼きで終了する「テラコッタ」を使いましたが、あの時買った粘土がまだ残っているんです。

2016041702「テラコッタ」は、埴輪や植木鉢などで使われているオレンジがかった粘土ですが、ジャンルとしては「土器」というのかもしれません。

700℃程度の素焼きで終了するため、吸水性が高く、通気性がいいので、テラコッタで作った器は植物が育ちやすいと言えるでしょう。しかし、焼き締まった器とは違い、とても脆いです。ちょっとぶつかっただけで欠けてしまうし、寒さにも弱いです。冬の間、屋外に置きっぱなしだと、春になった頃には壊れているかもしれません。

最近、パン作りに目覚めてきたので、近いうちにピザを作り始めると思うので、料理に使えそうなハーブを作ってみようと思いつきました。ハーブって買うと高いんですよね。サボテンも枯らすほど、植物の栽培に関しては無頓着ですが、最近は思考も変わってきたので、植物を育てられるようになっているかもしれません。なので、そのための鉢から作ります。先は長いですが、そのプロセスが好きなんです。(^^ゞ

未開封だったため、粘土の状態はよかったです。ちょっと固いですが、水分を沢山使うロクロ挽きにはちょうどいいぐらいです。さぁ、いきましょう。

2016041704

どのぐらいの大きさがいいのかもよく分からなかったので、自由気ままに挽きました。一応、受け皿も作ってみました。

丸一日時間があるときは、午前中にロクロ挽きをします。夕方になると挽いた粘土の表面が少し乾燥してくるので、片付けやすくなります。翌日、削りたい時は、このままの状態で、乾燥棚の下段に置いたままにすることもあります。

2016041705

お次は水切りヨーグルト兼豆腐の水切りのための「ミズキレール」の仕上げです。本体と蓋を4個セット挽きましたが、蓋が縮んで合わなくなったものがあるので、ボツにしたものもあります。水を切るためのスノコにポンスで穴を開けました。穴の間隔がバラバラですが、大きさはピッタリです。

2016041707

スポンジを豆腐の変わりに見立てていますが、重しの役割をする内蓋もついています。

2016041708

さらに蓋ができるようになっています。問題は今のサイズでいい感じだということです。焼き上がりは10~15%ぐらい縮むと思うので、ちょっと小さかったかもしれません。

2016041709

蓋と合わなくなったものは、底に穴を空けて鉢として使うことにします。釉薬は掛けずに焼き締めます。

2016041712

自分用に作っただけなので、同じものを作るかどうかは分かりませんが、焼き上がったら使用感をレポートします。

2016041713

追加の風鈴もあります。無地のは素焼きが終わってから「呉須」で飾り付けをしたいと思います。

2016041714

4年ほど前に作った器のオーダーが入りました。すごく気に入ってくれていて、毎朝これでヨーグルトを食べているそうですが、同じものを2個追加したいとのことでした。ロクロ目がある方が好きだそうです。うまく再現できるかな~。

2016041701

タイトルとURLをコピーしました