初出店した「えべつやきもの市」の初日が終了しましたが、朝6時半の出発の時点から晴天で、この上ない天気に恵まれました。気温はとても高かったと思うのですが、割り当てられたブースが比較的風通しのいい場所だったので、時々気持ちいい風が吹いてくれてよかったです。今日は各地でイベントが行われていますが、このぐらいの方が夏らしくていいですね。
初めての出店だったし、お手伝いも頼まなかったので、準備から片付けまで全て一人でしなければいけません。忘れ物したり、作品を落として割ったり、大きなミスを犯すんじゃないかと不安でしたが、これまでのイベント出店の経験が役に立ち、搬入やブースセッティングについては、スムーズに行うことができました。1コマ当たりの面積は、会議用の机が2本半なんですけど、この広さはすごくいいですね。作品を並べて、梱包用のスペースを確保しても十分な広さがあります。アマチュアブースは共同出店する所も多いんですけど、私の場合はすごくゆったりできました。以前、準備した展示台などもフル活用できて、これまでの準備と経験が全て今日に繋がった感じがしました。
出品する作品を作り始めたのは、今年の4月からでした。週に2~3回、陶芸教室とサークルに通ってボチボチと準備をしていましたが、ロクロに関してはかなり効率よく作業できるようになっていましたが、タタラ作りが結構時間がかかりました。これまでの傾向からいって、マグやお茶碗よりもお皿の方が売れ行きがいいので、もっとたくさん作りたかったんですけど、これがなかなかうまくいかず、歪んでしまって、売り物にするのはちょっと・・・というのもあったし「やっちまった~」という色になってしまったのもあり、歩留まりはあまりよくないんです。
受注品もあったので、持っていった作品は、焼き上がった量の7割ぐらいだと思います。それでもテーブルいっぱいに作品が並び、裏にはまだ在庫がある状態でした。
もちろん、ニャンコマグは一番目立つところに置いておきました。
イラストレーターとコラボしたニャンコマグは、1,000円で販売しています。(私が描いたニャンコは弱気の700円です)
10時オープンですが、9時半ぐらいからボチボチ人が入ってきたんですけど、誰も私のブースには立ち寄りませんでした。「あ~、全然ダメかな~」と思っていたら、10時に大きな花火が鳴り、朝一番でパソコンの仲間が来てくれました。
それからというもの、変なニャンコのおかげか、私のブースは結構目立つようで、次々とお客さんが立ち止まってくれて、午前中のうちにお皿類は半分ぐらいまで減ったと思います。一人が買ってくれると、次から次へと繋がる感じです。梱包資材をプチプチからクラフトパックに変えたので、今までよりもスムーズに作業出来ました。マグに関しては、フルーツキャップが一番いいんです。あらかじめ切れているものではなくて、ロール単位ならば、自分で好きな長さにカットできるので、ちょっと大きめに切れば強度面でも安心です。
去年までの作品や胸を張って出せないイタイ作品については、アウトレットにして安くしておきました。そしたら、これが結構売れるんですよね。たくさん買ってくれた人には、サービスしたものもあるし、在庫も全く把握できていないので、売上金額だけはチェックしています。集中していた時間帯については、もうわかんなくなっちゃってますが、まぁ、最初に準備しておいたお釣り銭を引けば、今日の売上が分かりますから。
お客さんは焼き物に興味がある人ばかりなので、陶芸をやっている人も多いんです。粘土は何を使っているか、絵付けは何でやっているかとか、その器が気に入ったというよりも、どうやってやっているかが気になる人もいますね。それにしても思ったよりもお客さんが立ち止まってくれるんです。
複数人体制の場合、ブースの外に立って接客する人と中で梱包などをする人に分かれることも多いんですけど、何せ一人ですから、太陽にやられてバテてしまってはいけません。レイアウトを変える時以外は、ほとんどテントの中にいました。梱包で忙しいときもありましたが、お客さんが途切れたら座っていることも多かったです。立ち止まってくれたら声を掛けるのではなく、聞かれたら答えるという感じにしていました。
私は毎年このイベントの客として足を運んでいたので、お客としての心理の方がずっとよくわかっているつもりです。「おっ」と思って手に取った途端に、営業トークをされるのって嫌なんですよね~。買うときは買うし、金額的に変えないこともありますから。10万人規模の来場者が見込めるイベントなので、自分の器を気に入ってくれる人がいることが、何よりも嬉しいんです。
facebook友達やパソコンの仲間も来てくれたんですけど、新しいお客さんもどんどん来てくれるので、ゆっくりおしゃべりとはいかなかったです。
作った名刺や封筒も好評でした。「名刺だけ下さい」っていう人も結構いて、かなり減りましたね。今回の出店の目的は、名前を知ってもらうことと、私の器を気に入ってくれる人に使ってもらうことです。短期間でこれほど集中して、粘土に向き合ったことはなかったので、私自身のレベルアップにもなったと思います。
結果、タタラのお皿はほとんど売れてしまって、残った作品はすべて横に並べられる状態になりました。
日中、皆が空を見てワーワー騒いでいたんですけど、雲がすごい色になっていました。白じゃなくて虹のような雲でした。こんな雲を見たのは初めてです。
この日の為に、出店費用や焼成にかかる費用が結構かかっているんですけど、元を取ろうなんていう考えはサラサラなかったし、そんなことは絶対に無理だと思っていて、売上目標は「マグ10個」だったんです。お釣り銭を用意したら、自分のお財布には、数百円しか残ってなかったんです。しかも、汗をいっぱいかいたので、帰りに近くのスーパー銭湯「北のたまゆら(430円)」に入ってきたので、残金はもっと減りました。(^▽^;)
遠方よりお越しいただいた方々、差し入れをくれた方々、器たちの里親になってくれた方々、私をここまで導いてくれた師匠、応援してくれた仲間たちに感謝しています。ありがとうございました。
在庫も僅かとなりました。2日目の午後にはなくなってしまうかもしれませんので、もし来てもらえるならば早めの方がいいと思います。こんなにたくさんの作家さんが集まる機会は他にはないし、いつもお話をする作家さんのブースにも顔を出して来たいと思います。
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