スライスした粘土からお皿などを作る技法を「タタラ作り」といいます。粘土の縁をちょっと持ち上げるだけでお皿になります。ロクロの場合は、丸いものしかできませんが、タタラ作りの場合は、楕円でもハート型でも好きな形が作れるのが特徴です。楕円や四角いお皿はお料理を盛り付けると雰囲気も変わります。
タタラ作りは、根気のいる地味な作業になります。こうした作業は私には全く向いていないので、何とかならないかと考えたのが石膏型です。同じ大きさ、同じフォルムのお皿が作れます。収納のしやすさを考える主婦も多いし、同じ大きさのお皿を頼まれたときにすぐに対応できます。
スライスした粘土を石膏型に乗せて、余分な部分を弓で切り落とします。石膏は水分を吸収するので、粘土が少しずつ硬くなって成形しやすくなります。
縁はガタガタですが、ちょうどいい硬さになったらカンナで削ります。朝から作業して、午後には削れるぐらいまでになっていましたが、集中力もなくなり疲れてきたので、1週間寝かせることにしました。