私はお料理しないくせに器ばかり作ってるんです。(^^ゞ でもね、使いもしない器を作り続けるのは、環境にもまるでよくないので、使ってもらえるような器作りを心がけています。白を基調としたものが多いし、絵柄や装飾もほとんどなく、とても素朴なものです。年を取ったからなのか、山に登るようになったからなのか、だんだんと考え方もライフスタイルもシンプルになってきたように思います。
今日は帰省した同級生と急遽会うことにしたので、地元ならどのお店がいいかな?と考えました。せっかくなので、私の器を使ってくれているお店がいいな~と思い、滝川の「おだちもっこ」に予約をしました。普段はほとんど飲みに出たりしないので、数年に1度ぐらいしか来ませんが(汗)ミシュラン北海道にも載っている大人の居酒屋さんです。
このお店の好きなところは、まず「器」です。(^^ゞ 私の場合、人が作ってくれたものは何でも美味しいというタイプだし、料理よりも先に器に目がいくので、とにかく器にこだわっているお店には一目置いています。居酒屋さんとか和食の場合は特にそうかな~と思います。やっぱりね、手作りのものと量産品は違うんです。ここは、マスター自ら陶器市などに足を運び、買い付けに行ってるんですけど、7月の「えべつやきもの市」では私のブースにも立ち寄ってくれて、お買い上げいただきました。
今日は久々にお酒を飲んだんですけど、自分の器に綺麗に盛り付けられたお料理を見ながらお酒が飲めるっているのは、すごいことです。毎度のことですが、めちゃくちゃ感動しますね~。いつものことですが、よく食べ、よく話しましたが、とても美味しいお酒が飲めました。
店内はオレンジ系の照明なので、写真は全体的にオレンジがかってますが、やきもの市でお買い上げいただいたのが、下の写真の器です。準備期間の終わり頃、ギリギリで10枚作ったものです。優しい白マットと瑠璃のアクセントがいい感じで、自分の中では「これはイケる!」と思っていたんですけど、1日目には1枚も売れなかったんです。2日目は大き目の器はほとんどなくなり、こればかり並んでいたんですよ。そしたら、ちょうどマスター夫婦が立ち寄ってくれて、里親になってくれたんです。いや~、素敵じゃないですか~。
そして、今日持って行ったのは、穴窯焼成した器です。元々は花器として作ったんですけど、水を張るには浅いので、食器として使う方がいいな~と思いました。一点モノだし、こんなに変わった形の器を使ってくれるのはマスターしかいないな~と思い、無理やり寄贈しました。(^^ゞ
この器の中に人がいるんですけど、わかるかな~? 遊び心があって最高です。盛り付けも素敵だし、野菜たっぷりで体にもいいし、しばらく箸が止まり、器を見てるだけでお酒が進みました。本当に嬉しいものですね。
食べることは生きることです。器が変わると、見た目も気分も変わります。とてもいい夜でした。