今年の春先に買ったローカットの登山靴は履きやすくて気に入ってるんですが、分類としては「アプローチシューズ」と呼ばれるもので、沢登りなどをする人がポイントまで移動するときに使うものです。デザインがいいし、軽くて岩場に強い感じがするんですが、足首のホールドがないので、ゴロゴロとした登山道では少し不安を感じていました。
この前札幌に行った時に何気なく見ていたら、モンベルのアウトレットでダイヤルをグルグルやってリールを締めるタイプの登山靴が結構安くなっていたので、勢いで買ってしまいました。店で履いたときはいいかなと思っても、山で長時間履くと色んなことが起こります。
靴を慣らすために近くのお山に行ってくることにしました。平日のお休みは滅多にないのでとても貴重なんです。
お山の候補には2つありましたが、休日は人が多くなる一番近くの百名山をチョイスしました。十勝連峰の主峰「十勝岳」です。ピークまでのルートはいくつかありますが、最短距離で登れる「望岳台」から登ることにしました。これまでに富良野岳から縦走したことがありましたが、こちら側から登るのは初めてです。
5時半入山です。雲が多めですが、雨の予報はついていなかったので、それほど荒れることはないでしょう。
十勝岳は新しい火山で、最近の噴火は1988年にありました。ここ2年も発火活動が観測されていて一時立入禁止になったこともありました。火山帯では植物が少なく、ザレ場歩きが続くので、あまり登りたい山ではありません。ザラザラゴロゴロを延々と登ります。好きなお山は人それぞれですが、登って楽しむ山と見て楽しむ山は別なんですよね。
山行の記録はヤマレコに残しています。興味のある方はどうぞ。(画像をクリックするとヤマレコにリンクします)
単独で歩いているので、ザレ場はあんまり面白くないんですよ。視界がイマイチだったので、標識しか撮るものがないんです。(笑)
こんなに緑の少ない山にもお花は少し咲いていました。
エゾノマルバシモツケソウ
コケモモ
イソツツジ
イワブクロ
荒々しい火口には雪が残っています。残念ながら視界はイマイチです。
最後はちょっと急な道が続きます。ガスの中にいるときはマーカーを見ながら歩いていきます。これがないとルートを見失ってしまいます。
途中で踵の靴擦れ出てきて、かなり歩くのが辛くなりました。何とかピークまで行けましたが、靴って本当に大事だなと思いました。体力はあるのに、足が思うように進まなくて、ストレスを感じました。山頂には誰もいなくて、しばらくの間百名山を独り占めできました。新作のマグを持ってきました。黒化粧土の掻き落としです。適当に掻き落とした花柄がいい感じです。
ドリップコーヒーもぴったりセットできます。容量は8分目で180mlぐらいかな。
自分を支える靴の大切さを思い知らされました。調子が良かったら美瑛岳まで縦走しようと思ってたんですけど、今日は大切な窯入れがあるので諦めました。
たっぷり時間があるので、山頂で晴れ待ちをしていたんですけど、百名山狙いのピークハンターがどんどんやってきて、色々お話できました。山頂標識と記念撮影をして、すぐに下山する人もいましたが、十勝連峰には他にもいい山がたくさんあるので、他の山も見てもらいたいな~と思いました。富良野岳~十勝岳までの縦走路はスケールが大きくて絶景なんです。青空が出ることもありましたが、全体的に雲中という感じでした。
花の百名山として有名な富良野岳方面の視界はいい時でこれぐらいでした。尖がった上ホロカメットクの山頂は見えますが、富良野岳山頂は微妙ですね。今年は十勝連峰でも一泊してみたいな。
下山の時には、歩いてきた登山道が見えました。行ったことないけど火星みたいです。
そして、下山すると晴れているという、よくあるパターンです。新しい靴に慣れるまでに少しかかりそうですが、下山はとても調子が良かったです。
温泉に寄った後、少し時間があったので、久々に富田ファームに寄ってきました。富良野の観光地に立ち寄ることは滅多にないので、人の多さに驚きました。日本語以外の言葉も多かったです。
ラベンダーもそろそろ見頃ですね。
下界は天気が良くてかなり暑かったようですが、十勝連峰は全体的に雲がかかっているのが分かります。
何だかんだで楽しい一日になりました。やっぱり山はいいです。