術後1ヶ月が経ち、無理をしない程度ならば登山をしてもいいと許可をもらったので、制作の合間に近くのお山に登って来ました。夏山スタートはやはりここがいいかなとお気に入りの「黄金山」をチョイスしました。先週から、ヨガも再開しているし、777段の階段修行もスタートして、鈍った体を少しずつ起こしているところです。後半は斜度がかなりキツくなってくるので、足が上がるか心配でしたが、無事に登って下りてきました。
まだ登山の体になっていないのですが、1週間のトレーニングの甲斐があってか、息も上がらずマイペースで歩けました。傷口の突っ張った感じもそれほどなかったです。今考えてみると、去年の方がずっと体調が悪かったと思います。
コースタイムや詳しい情報はヤマレコでアップしています。(下の画像をクリックするとリンクします)
黄金山の標高は739.5mと低山ですが、標高差は500m以上あります。前半はお花に囲まれながら、なだらかな樹林帯が続きますが、後半は一気に急登になります。旧道は断崖絶壁のトラバースもあり、ロープなしでは難しいかもしれないという箇所が何ヶ所かあります。お菓子に例えると「柿の種チョコ」のようで、最初は甘く、後でピリリときます。すぐに食べ終わるけど、癖になる感じです。登山口から山頂までは2km弱なのですが、最後が急登続きなので、妙に達成感がありますね。
山頂に立つと、360度のパノラマが広がります。増毛の山々、樺戸の山々、天気のいい日は、十勝連峰や積丹岬まで見えるようです。
この時期、2,000m級のビックマウンテンは残雪も多く、夏装備では歩けないところもありますが、ここは雪解けも早いので、道内各地から多くの登山者が訪れています。
今年は雪解けも早く、花も早いです。例年ならば、この時期はまだ見頃なのですが、今回は終わりかけでした。2週間前がピークだったと思います。
夏山スタートの日は忘れ物がとにかく多いです。手袋と熊鈴を忘れたし、いつも一緒に連れている相棒も忘れました。虫がすでに多かったので、虫よけを忘れなくて良かったです。シャンプーを変えたせいか、虫がやけに寄ってくるような気がするので、前のものに戻そうと思いました。虫が好む香りとそうでない香りがあります。私は自家製のハッカスプレーを作っていますが、ハッカを嫌う虫もいれば、全く効果のない虫もいますね。
毎年来ても見える景色はいつも違います。
旧道と新道があります。旧道の方が急だし、スライドが難しい場所が多いので、どちらも通りたいならば、旧道→新道がおススメです。旧道はお花の種類も多いので、写真を撮りながらウォーミングアップができます。
「ニリンソウ」が沢山咲いています。1週間前ならばもっと多かったと思います。ニリンソウといっても花は1~3輪付くこともあるそうです。
「サンカヨウ」は大きな葉っぱに特徴があります。透明度の高い白い花で、紫の丸い実を付けます。
「エゾエンゴサク」はブルーとピンクが咲いていましたが、ほとんど終わりかけでした。クセがないので、おひたしにして食べる人もいるんですね。
「シラネアオイ」は、新道にもたくさん咲いていました。大きな花を咲かせます。
「エンレイソウ」も葉っぱが大きくて、特徴があります。
「オオカメノキ」は、アジサイによく似ています。白くて可愛い花を咲かせます。
「ムラサキヤシオ」は、断崖絶壁に見事に咲いていました。
甘くて優しい道を過ぎると、急登の始まりです。地元の山岳会の方々が管理してくれているのでしょう。ちょうどいいところにロープがあります。
「キバナイカリソウ」は、薄黄色で変わった形をしています。新道でもたくさん見かけました。
「エゾオオサクラソウ」は、山頂近くで綺麗なものがありましたが、麓の方は終わりかけでした。
「アズマギク」は、傾斜のキツい壁面に沢山咲いていました。
ハラハラドキドキのゾーンを抜けると、新道との分岐です。ここまで来たら、山頂まではあと少しです。
お花の名前は自信を持って言えるものもあれば、そうでないものもあり、何年経っても覚えられません。「ミヤマキンバイ」に似ているような気がしますが、自信がありません。白い花と黄色い花は種類が多くて難しいです。
偽ピークを過ぎ、山頂へ向かいました。山頂には誰も居なくて、視界もイマイチ。前日までは晴れ予報だったのに、雲の中にいる感じです。
ここの山頂は狭いので、人が来ないうちに山頂カフェにしましょう。
まだ朝ごはんも食べていなかったので、ここで朝食です。朝飯前とはこういうことかな?
あまりゆっくりする時間はありませんが、せっかく来たので、偽ピークでしばらく晴れ待ちをすることにしました。風が流れると、雲が動きますが、何だかスッキリしない天気です。
雲が流れても、またすぐに次の雲がかかっていく感じです。
こちらは浜益の海です。
偽ピークからみた山頂。
40分ほど待っていましたが、この後の予定が詰まっているので、下山することにしました。下山は新道を使い、登って来る人とスライドしましたが、心配していたほど多くなかったです。先週はすごい人だったようなので、やはりピークは過ぎたのでしょう。みなさん正直なものです。
下山しても山頂にはずっと雲がかかっている感じでした。雨の気配はありませんが、霞がかかったようでスッキリしないお天気でした。
去年からカシミールを使い始め、夏山スタートに合わせて「山旅倶楽部」のライセンス登録もしました。
山頂の景色が見えなかったので、カシバードで撮影しておきました。山の名前が確認できていいですね。(画像をクリックすると別ウィンドウで大きくなります)
作家活動の真っ最中ですが、山に登っている間は、身も心もクリーンな状態になるので、アイディアも浮かんできます。
陶芸の神と山の神が下りてきますように。オイオイ、神頼みかよっ。