「えべつやきもの市」には、焼き物に興味があるお客さんがたくさん来るので、細かなこだわりに関してとても敏感な方がたくさんいました。私の場合、カップ類については口に当たる部分がやや外側に開いていて、唇が当たったときの口当たりを意識しているんですけど、それを理解してくれる人がたくさんいたことに驚きました。分かってくれてる人がいることがとても嬉しかったです。
陶芸をやっている人からは、使っている粘土の種類や絵付けの材料について質問されました。何に興味があるかで、モノの見え方というのは全く違ってきますね。私が作る器たちについては、特に変わったことはしていないし、隠していることは何もないので、このブログを隅から隅まで読むと全部分かります。
周りの出展者の方々から好評だったのは、展示台でした。これは完全に出展者目線ですね。私もこの辺りは結構気にしているポイントで、3年前に初めて出店したイベントの時に作ったものです。色々な展示台や棚を調べてみましたが、市販のものは好みのサイズがないし、小さいわりに値段が高いので、自分で作ることにしました。
設計図を作って、ホームセンターに持ち込み、定員さんを一人捕まえて、熱い想いを伝えたところ、親身に相談に乗ってくれました。大きな木材を設計図通りにカットしてもらいまいますが、1カットごとにお金がかかるので、一番効率のいい方法でカットしてもらい、ネジやコーナー補強用の金具も選んでもらって、職場の仲間に協力してもらいながら作ったものです。
LL・L・M・Sの4種類のテーブルを作り、それらをバラバラに組み合わせて展示台として使うことができます。持ち運びや収納するときは、LLのテーブルの中に他のテーブルをどんどん収納できるようになっているので、保管スペースはLLテーブルのサイズで済むので、省スペースで収納できます。素敵な展示台を使っているブースもありますが、ここまで組み合わせが自由にできるものを使っているところは他にないかもしれません。このテーブルは「ネストテーブル」と言われるもので市販品もあります。でも、作った方が安いし、好きな大きさでできるのがいいんです。ワガママですから。
長くて幅の広い板を縦半分にカットして、それを各テーブルと脚のサイズになるようにカットしていきます。このテーブルを作るのにかかった費用は、板、ネジ、カット料金など全部合わせて「6,490円」でした。当時の展示会の規模で考えると、ここまでは必要なかったんですけど、今回とても良かったと思いました。
これまでのイベントでは会議用の机が1台だったので、LLサイズは足元に置いていましたが、今回はかなり広いスペースだったので、全てのテーブルを自由に組み合わせて、フル活用できました。
大きなテーブルの上に小さいのを重ねて高さを出すこともできますが、私はあまり高いのは好きじゃないかも。普通に並べても梱包用の作業スペースも十分に確保できました。1日目は在庫もたくさんあったので、アウトレットコーナーは足元だったんですけど、2日目はテーブルの上になりました。売り物がなくなってしまった2日目には、隣のブースの作品を並べてもらって、広々と使ってもらいました。隣のブース(女性の作家さん)は、この展示台をとても気に入ってくれて、写真を撮ってました。「お父さんに作ってもらおう」って言ってたので、来年は同じようなものが流行るかもしれません。(^^ゞ
収納時にはこんな風にコンパクトになります。これをロープで結んで持ち運んでいますが、改良点としては箱型で作ってしまうのもいいと思います。その中に他の箱を全部入れれば、ロープで縛る必要がなくなりますから。全部箱型にすると材料が倍かかるので、私にはこれで十分かな。ケチケチですから~。
シンプルで、機能的で、持ち運びしやすく、柔軟にアレンジできるように考えたものです。私は一人で動くことが多いし、とにかく面倒なのは嫌なので、最小限のコストと労力で最大限のパフォーマンスを発揮するために、長く使うものについては、しっかり考えてデザインします。まぁ、自分が楽になるための努力は惜しまないってことでしょうか。(^^ゞ