3月4日(水)曇り
昨晩は皆既月食を見ながらアトリエの周りを散歩しましたが、月が完全に隠れる直前の細い光がとても綺麗でした。
遠く離れた山友がSNSに投稿した写真を見て、空は繋がっているのだと実感しました。
流れてくる写真を見るだけでは元気かどうかは分からないけれど、アウトプットすることで気持ちが晴れることもある。
月の周期は29.5日。
人類が誕生した時からこの周期は変わっていないでしょう。
私達の暮らしは便利になっているはずなのに、忙しい毎日を送っている人が増えていると思います。
与えられたタスクをこなすスピードが速くなっても、空いた隙間に何かを入れる。
流れてくる情報に一喜一憂し、何かと、誰かと、繋がっていないと不安になる。
先のことばかり考えて、今、目の前にあることや足元が見えていないような気がします。
最近のオンラインウォーキングで話している内容といえば「速い手段」と「遅い報酬」についてです。
私は「速い手段」の中で生きてきた時期がありました。
スピードに乗っていました。
でも、それは長くは続かなかった。
そこで知ったのは「遅い報酬」の価値でした。
初めて粘土に触れた時、体の中に溜まっていた悪いものが吸い取られるような感覚がありました。
AIが「すぐに結果が出る世界」なら、陶芸は焼き上がるまでに1ヶ月、2ヶ月とかかる「最も結果が遅い世界」です。
私はこの、すぐには得られない「遅い報酬」にこそ、人間本来のワクワクや癒やし、そして自分と向き合う豊かな時間があることに気付きました。
これからますます、AIが人間の代わりを務める時代になっていきます。だからこそ、人間ができること、つまり「自らの手足を動かし、土に触れ、人と直接会って語り合うこと」の価値を再定義したいと考えています。
イベントの実行委員会を立ち上げた経緯は、地域の協力を得ながら、長く続けていきたいからです。
スローガンは「くらし、めぐる。」です。
食べる、寝る、整えるという日々の当たり前の土台を大切にすることです。
忘れてはいけないことがあるけれど、正しさだけでは伝わらない。
土と水があって人は生きている。
その根っこを大事にしながら、楽しく伝えていきたい。
最初は小さくていい。
ここに来てよかった。
出会えてよかった、と思える空間を作りたいと思っています。

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