この記録は陶芸を始めた頃から続けていたブログ「アメニモマケズ、カゼニモマケズ」から引っ越してきたものです。以前は、作陶の記録と陶芸への熱い想いを綴っていました。
サイトのリニューアルに伴い、画像のリンクがほとんど切れてしまったので、全て削除しようかと思っていましたが、当時の私は粘土に触れる時間がとても好きで、多くを学ぶことができました。かなり古い情報も残っていますが、デジタル中毒だった私に人間らしくなれたのは陶芸のおかげだと思います。未だに自分の記事が検索でヒットすることも多いので、これまでの記事を可能な限り復元することにしました。
コロナ期間中はそれまで通っていた陶芸教室も閉鎖になり、2020年から休日のほとんどを山で過ごすようになりました。粘土に向き合う時間が短くなり、気持ちも離れていき、もう辞めるんじゃないかと自分でも思っていました。
コロナも落ち着き、陶芸教室やサークル活動が再開しました。気持ちは離れたままでしたが、続けるにしても辞めるにしてもあと一年ぐらいがんばってみようと環境を変えてみることにしたのです。
レンタル窯のある札幌芸術の森の陶工房に通うことにしました。陶芸が好きな方々が精力的に制作している様子を見て大いに刺激を受けたし、私も粘土に触れることが好きなのだと再認識しました。
しかし、片道2時間の道のりは決して楽ではありませんでした。移動中に作品が壊れることも度々あったし、そもそも窯を借りたいと思った時にはすでに予約が入っていたし、窯焚きの経験がない人は経験者と一緒に使うなどの条件もありました。
移動にかかる交通費や宿泊費を考えると、自分の窯を持った方がいいと思うようになり、50歳の節目に再スタートを切ることにしました。まだ以前のように言葉が出てこなし、ロクロの腕も落ちていますが、やっと前に進んでいけそうです。
窯の設置に関しては紆余曲折ありましたが、2024年6月、赤平市内にかつて生鮮市場だった蒲鉾倉庫を見つけ、持ち主を探し、売買交渉をして購入することになり、2024年7月7日、織姫と彦星が再開する七夕に開窯しました。
開窯後の記録は「カゼニモマケズ」で更新していくことにしました。