10月13日(火)晴れ
私は春のイベントでオカリナを始め、秋のイベントで演奏しようと練習を続けてきました。
私の勢いか圧力に飲み込まれたのか、だんだん協力者が増えて、メンバーは10名になりました。
若い頃は、時間が無限にあるように思っていました。
明日があり、来年があり、いつかそのうち、やりたいことは何でもできる。
けれど、年齢を重ねると、時間の見え方が少しずつ変わってきます。
一年が驚くほど早く過ぎていきます。
お金は失っても取り戻せることがあります。
でも、過ぎ去った時間だけは、どれほど願っても取り戻せない。
時間は命そのものです。
そう考えると、何でもない一日が、かけがえのないものに思えてきます。
私たちは、いつの間にか時間を効率よく使うことばかり考えるようになりました。
もっと早く、もっと多く、もっと無駄なく。
けれど、効率よく歩いたからといって、美しい景色に出会えるとは限りません。
山頂を目指す途中、道端に咲く小さな花に足を止めた瞬間の方が、いつまでも心に残ることがあります。
時間を大切にすることと、時間を節約することは、同じではないのです。
人生には、急がなくてもいい時間があります。
その一方で、先延ばしにしてはいけないこともあります。
完璧な準備を待っているうちに季節は過ぎ、気づけば、やりたいことよりも、やらなければならないことで一日が埋まっている。
本当にもったいないのは、失敗に費やした時間ではありません。
心が望んでいることを知りながら、何もしないまま過ぎていく時間です。
人生の後半は、何を増やすかではなく、何を手放すか。
人と比べること。認められようとすること。完璧を求めること。
そんな荷物を少しずつ下ろせば、大切なもののために使える時間が生まれます。
残された時間が、あと何年あるのかは誰にもわかりません。
好きな景色を見に行く。
作りたいものを作る。
伝えたい言葉を届ける。
いつか人生を振り返る日が来たとき、どれだけ多くのことを成し遂げたかよりも、どれだけ心を動かして生きてきたかを大切にしたい。
命とは、時間のこと。
だとしたら、大切なものに時間を使うことは、大切なものに命を使うことなのです。
今日という日は、残りの人生の最初の一日。
心が動くことを。
さぁ、今日もまた一歩。

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