5月26日(火)曇り
日曜日は樺戸連山最高峰のピンネシリへ行ってきました。山頂にレーダー観測所があるこの山は、遠くからでも「あれがピンネシリだ」とすぐにわかる、存在感のある山です。
6月になると、根曲り竹のタケノコを求めて多くの人が山へ入りますが、少しだけ季節を先取りして、静かなピンネシリを歩くことにしました。
往復15km、標高差1,000m。山行時間は6〜7時間ほど。けれど、この時期はまだ残雪が多く、七合目を過ぎると急斜面も増えるため、気を引き締めて歩く必要があります。
そっち岳スキー場から長い林道を走りますが、途中には釣りか山菜採りらしき車が一台。
ようやく着いた駐車場には大きな作業車が停まっていましたが、登山者の姿はありません。
森は静かでした。
花は誰かに見られなくても咲くのです。
鳥たちのさえずりが心地よく、歩きやすい気温の中、自然のエネルギーに全身が包まれていく感覚があります。
けれど、天気予報は午後から下り坂です。半分ほど進んだ頃から風が強まり始めました。
足回りは長靴にチェーンスパイク。今の自分が持つ装備はこれだけなので、進めなければ引き返します。
雪は緩んでいますが、雪の上に顔を出した根曲り竹がとても滑りました。
木や笹を掴みながら、一歩ずつ確実に。
道が曖昧な場所では、必ず現在地と進行方向を確認する。
「なんとなく」はやめる。
そんな中で、気になったのは山ではなく、自分の身体のことでした。
少し増えた体重のせいか、身体ができていないせいか、思った以上に身体が重い。
毎日ズリ山に登っていても、シーズン初めはこんなものだっただろうか。
ごまかさずに、自分の身体の声をきちんと聴くこと。
仲間と笑いながら歩く山も好きだけれど、一人の時間だからこそ見えてくるものがあるのです。
稜線に出ると強風でした。真っ直ぐ立っていられないほどの風。
そんな中、根曲り竹の笹薮が風除けになってくれました。
夏には登山道を覆う、少し厄介な存在。でも、強く引っ張っても抜けず、折れもしない。
あの生命力には、いつも驚かされます。
気軽に登れるのは、2週間ほど先かもしれません。
けれど今回の山は、自分の身体と心の状態を知る、大切な一日になりました。
山は時々、景色ではなく「今の自分」を見せてくれるのです。
さぁ、今日もまた一歩。
コメント