灯油窯の本焼き

灯油窯の焼成は11時間ほどで目標温度(1,250度)まで上げ、その後1~4時間ぐらいねらし(温度キープ)ます。この「ねらし」の時間によって、粘土の色が表面に強く出てきて作品の色味も変わってくるようです。今回、ねらしは1時間の予定なので、焼成にかかる時間は12時間を予定しています。

終了時間から逆算して、朝7時に火入れすることにしました。昨日、窯詰めをしたポットたちをもう一度確認しましたが、窯がスカスカでもったいないです。400点ぐらいは入りそうです。

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塩と米とお酒を供えて、無事に焼けることを祈って、手を合わせておきます。

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陶芸の神が下りてきますように。

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温度計は室温ですね。(笑)

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電源を入れて、点火します。小さい灯油窯はバーナーが1つのようですが、こちらは左右2つあります。

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蓋を閉めても、覗き穴から状態を見ることができます。電気窯だと窯出しの時まで様子をみることはできませんが、灯油窯はこうやって見れるのがいいですね。

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20分ほどで100度を超えました。300度まではゆっくり上げていきます。

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待っている間はロクロを借りて作品作りをしています。今作っておけば、冬に焚く穴窯に入れてもらえるかもしれません。

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ロクロを挽きながら30分に1度ぐらいの間隔で温度をチェックしていました。10時半には300度を超えていました。

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950度になったら還元焼成をしていきますが、午後3時を過ぎたところでした。

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窯の後ろの蓋を全開にします。何の意味があるんだったかは忘れました。(^^ゞ

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火力と酸素の量を調整していきます。

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炎の色が変わり、黒いススが出てきます。こうやって炎を見ながら、自分で調整するのは焚いている感じがして、とってもいいな~と思いました。還元の掛け方で仕上がりも変わってくるので、面白いところですね。

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30分ほどで中性炎(酸化と還元の中間)にしました。これを2回繰り返しました。

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18時少し前、目標温度の1,250度まであと少しのところで、主電源のコンセントが抜けるという大ハプニングがあり、予定より1時間早く終了となりました。ねらし時間はゼロになりましたが、食器ではないので問題ないと思います。

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待っている間に作った器たちはこれぐらい出来ました。窯出しの日に仕上げることにします。

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美味しい手料理をたらふくご馳走になったし、とてもいい経験ができました。予定がギュウギュウ詰めなので、窯出しは木曜日になります。うまく焼けていますように。

焼成温度の記録です。

焼成記録