風鈴を作ろうー仕上げ編

北海道は夏が短く過ごしやすいせいか、あまり風鈴に馴染みがなく、どこの家にも風鈴がある訳ではないんです。冬はキャンドルポットをいっぱい作ったから夏は風鈴をいっぱい作ろうという軽いノリで始めた風鈴作りですが、実際に作ってみると難しくて、全部違う音が鳴るし、響きが悪いものもありました。舌と本体の位置、短冊の大きさやぶら下げる位置で、音の鳴り方も変わってくるので、位置を調整するために何度も結び直すこともありました。

実際に陶芸家が作った手作りの風鈴を買ってみたんです。買う時には音色を確認するために自分で揺らして音を確かめてみましたが、それを実際に飾ってみると風が吹いても全然鳴らない...こんなもんなのかな~?と、ちょっとがっかりするものもありました。使っている粘土、風鈴本体の形、舌の大きさ、短冊の大きさ、取り付ける位置などが大きく関係することが分かりました。

土笛もそうですが、音が鳴るものというのは、奥が深いですね。音が鳴る仕組みを理解しないといけません。私の場合、とにかく色々やってみて、何回もやり直して、やっと組み立て作業にも慣れてきたところです。

今日は仕上げについてですが、私の風鈴はちょっと重いので、風で風鈴がグルグル回った時に紐がねじれて、プツンと切れてしまうのではないかと思って、釣りで使う「より戻し(スイベル)」と引っ掛けやすいように「S字フック」を付けることにしました。この「より戻し」が付いている風鈴はあまり見かけないので、そこまでする必要はないのかもしれませんが、こういうパーツが付いているとちゃんと考えてるんだな~という感じがしますね。何せ重さが心配なので。(^^ゞ

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グルグル回しても全然絡まりません。いい感じです。

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次は「短冊」です。短冊は少し厚手の紙やプラ板などを使ったものが多いと思いますが、私は「木」を使いたかったので、木を薄くスライスした「突き板」を使うことにしました。厚さも色々あるし、木の種類もたくさんあるので、サンプルを取って色々試してみました。厚すぎると風が吹いても短冊が揺れないので、0.3~0.5mm程度のものがいいような気がします。風を受けやすい長さは、3.5cm×18cm程度のようですが、風鈴本体とのバランスもあって、一概には言えないと思います。

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切った短冊にパンチで穴を開けて、補修シールで両面を補強しておきます。今回は透明を使いました。

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そして、言霊たちを乗せた短冊を取り付けていきます。私なりに仕上げた「言霊風鈴」の出来上がりです。

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実際にぶら下げてみました。舌と短冊の間に小さな玉を付けているんですが、これがあるとないとでは音の鳴り方が違ってきます。小さくて軽い玉ですが、これが錘になって短冊が揺れにくくなるんですね。紐が絡まりにくくなるし、デザインを考えると玉があった方がいいと思いますが、できるだけ音を鳴らしたい場合は、なしの方がいいのかもしれません。う~ん、難しい。

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短冊の裏はさりげなく「フラクマ」のキャラクターがついています。

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きっと次のロットではもっといいものが出来ると思いますが、もう風鈴の時期は終わっているかもしれません。来年からは初夏の課題にしたいと思いました。本体については、まるで納得できないんですが、今回作ったものは「ふらのクリエイターズマーケット」に持っていって展示します。大雪山のように広い心の里親さんが見つかるといいな~。(^▽^;)

本番まで、あと4日になりました。まだまだ準備が続きます。