少し前にスマホの液晶に栄養ドリンクががっつりぶつかり、液晶にヒビが入ったので、しばらくスマホを持たない生活を送っていました。脱スマホ生活の話を書いたのが、5月29日のことでした。
あれから、1ヶ月ちょっと経ちましたが、外出(つーか、ほとんど山だけど)が多い時期になり、スマホの必要性を感じるようになったので、しばらくリサーチしていた「格安スマホ」持つことにしました。
これで「ガラケー」と「格安スマホ」の2台持ちということになりますが、私の用途を考えると、やはりこれがベストなのかな~と思いました。
まずはお金の話
私が携帯電話を持ち始めたのは20年程前だったと思いますが、当時は通話専用でしたね。今では考えられないほど大きくて、固定電話の子機ぐらいのサイズがあったと思います。(笑) パソコンショップで働いていたので、インターネットらしきものを始めたのも早かったです。ピーゴロゴロ(分かるかな~)のアナログ接続の青天井時代には、固定電話の通信費に月3万円かかることもありました。
携帯電話は、最初docomoで契約していて、5年ほどでauに切り替え、それからは特に乗り換える理由もなかったのでずっとauです。ガラケーでインターネットができるようになってからはパケ放題の契約をしたので、携帯電話にかかる費用は月1万円ぐらいはかかっていました。携帯電話の他に固定電話の通信費やプロバイダの接続料は別にかかっているので、それも何だかんだで1万円ぐらいはかかっていました。
合計で2万円ですね。家族がスマホを持てばさらに1万円ずつプラスということになります。
携帯電話(ガラケー)をスマホに切り替えて、端末代の分割払いを合わせても同じぐらいだったので、料金面ではさほど違和感を感じませんでした。「携帯電話を持つ=毎月1万円」が当たり前だと思っていましたが、しかし、固定電話の契約やその他諸々を考えると、生活費に占める通信費の割合がやけに多いことに気が付きました。
といっても、昔はそんなこと全然気にしてなかったし、時代の波に乗っていた時期もあったから、新しいものが出たらすぐに買って、厚くて不親切な取扱説明書を読破して、ありとあらゆる機能を使い倒していたんですけどね。
今は、完全にそうじゃなくなりました。お金をかけたいと思うところが、すっかり変わってきたのかもしれません。
スマホのない生活で感じたこと
私がスマホを持たない生活をしたのは1ヶ月ほどでしたが、困ったことや気付いたことが色々あったので、私が感じたことを書いてみようと思います。
この期間は、ずっと創作活動中だったので、自宅・職場・五郎さんち・陶芸教室の行き来がほとんどでした。どこかへ出かけて待っている間などは、手持ち無沙汰な感じはしましたが、本を読んだり、周りをよく見るようになりました。10人のうち9人ぐらいはスマホをいじっていたように思います。みんな下を向いていて、とても奇妙な光景でしたね。
普段の生活のなかで、困ったことといえば、気軽に写真が撮れなかったことでしょう。ガラケーのカメラ機能はお世辞にもキレイとは言えないので、ガラケーで写真を撮ろうとは全く思わなかったです。私はコンデジを持っていないので、デジカメといえば「一眼レフ」になります。今までは旅行や登山、作品の撮影の時だけ使っていましたが、制作の様子を撮影するために毎日持ち歩くようになったので、毎回撮る写真が本気モードになりました。ちょっと大袈裟だなということもありましたが、これはこれで良かったと言えるでしょう。せっかくいいカメラがあるんだから、それを使うべきだなと思いました。
スマホだとありがちな食べ物の写真を撮るようなこともなくなりましたね。何で撮ってたんだろう・・・?
知らない土地へ行ったときには、スマホがなくてとても不便だなと思いました。地図もガイドブックも何も持っていなければ、飲食店や温泉を探すのにも一苦労でした。コンビニで店員さんに聞いたり、その辺を歩いているおばさんに聞いたりしましたね。古いカーナビだと道が変わっていることもあるので、なかなか大変な目に遭いました。やはりGoogleマップは最強だなと思いました。
あとは、昔からスケジュール管理はデジタル派なんですが、Googleカレンダーを使っているので、それが使えないことも不便でした。私はGoogle好きですが、いかに自分がGoogleのサービスに依存しているかもよくわかりました。
メッセージのやり取りは、facebookかLINEが多くなっているので、出先でそれらが使えないのも不便でしたね。
結局、出先で困ることばかりでしたね。パソコンが使える環境にいる時には、全く困らなかったです。今まではSNSで流れてくる情報をチェックしたりして「何となく」スマホを眺めている時間が多かったんですけど、自分のやらなければいけないことに向けられたのは良かったと思います。
MVNO(仮想移動体サービス事業者)のこと
つい最近まで「格安スマホ」とか「格安SIM」って何のことよ?っていう感じでした。スマホを使いたければ、大手3大キャリア(docomo、au、softbank)のサービスを使うのが、当たり前だと思っていましたが、今はそうじゃない方法があるんですよね。
「MVNO」と呼ばれていますが、これはdocomoやauの回線を間借りした会社が提供する安価な通話・通信サービスのことですが、docomoの回線を利用した会社が圧倒的に多くなっています。
MNPにも対応しているので、これまでのキャリアで使っていた電話番号を変えずに移行できるし、何といっても料金が安いのです。(但し、docomo.ne.jpやezweb.ne.jpなどのメールアドレスは使えなくなるので注意が必要です)
沢山ある事業者の中で、どこにしようかと悩みましたが、今まで何のサービスも利用したことのない事業者を使ってみようと思いました。料金体系が分かりやすくて、評判も良さそうな「dmm」にしました。
私はガラケーとスマホの2台持ちにしたので、スマホの方はデータ専用でも良かったんですが、山に入るとdocomoの方が強いこともある(auの方が強いこともある)ので、どちらもカバーできるのは強いかなと思って通話機能付きのSIMにしました。毎月の基本料金は少し高くなりますが、これでスマホでも通話ができるようになります。2つの電話番号を使い分けるのはややこしいので、お友達には新しい電話番号は知らせていません。
制限すること、しないこと
短期間ですが、スマホを持たない生活をしてみて、自分がスマホに依存した生活をしていたことが分かりました。
今までと同じようにダラダラ使うことのないようにスマホの方は転送量は「3GB」で申し込みました。(dmmの場合、通話simは1,550円/月、データ通信専用simは850円/月です)
この容量は、動画を見たり、音楽をダウンロードすればあっという間に達してしまうでしょう。家にいるときは、wi-fiで接続しているんだから、大容量のダウンロードは家でして、出先ではメッセージ交換や情報検索などで使うならば十分間に合うと思います。半月ほど使っていますが、今の所500MBほど使っています。余った分は翌月に繰り越せたと思います。
端末代については分割で支払うのは嫌だったので、一括払いにしました。iPhone6 Plusにしようかと思っていましたが、とても高くて手が出ないので、比較的評判の良さそうなzenfone2にしました。4万円ほどなので、iPhoneの3分の1ぐらいかなと思います。最初、バッテリーの持ちが悪くてどうしようかと思いましたが、設定を変えてかなり持つようになりました。それでも1日半ぐらいですかね。液晶の大きさはiPhone6 Plusと同じサイズですが、重いのが難点です。
そして、通話とキャリアメール専用として使う「ガラケー」については「かけ放題」のプランに切り替えることにしました。これで、通話料金を気にすることなく話をすることができます。
SNSのメッセージ交換では、絵文字で気持ちを伝えることはできても、本当の気持ちかどうかは分からないものです。
テキストメッセージで声色は伝わらないので。
これで、毎月の支払額は、2台合わせても5,000円以内になります。上手に使い分けている人は、3,000円以内で2台持ちしているようです。
浮いたお金はキリマンジャロに向けて貯金します。