ミルフォードトラックをモチーフにしたマグ

「あかびらツクリテフェスタ」が終わり、今年予定していたイベントは終了しました。ニュージーランドから帰国したのがGW中でしたが、その後の準備期間中は山の誘惑に負けず、陶芸と向き合うことができました。

帰国後は新作のイメージが湧いてきたし、コンスタントに続けることで成形の精度も上がっていて、自分の中でとてもいい状態になっているのを感じたので、この状態をできるだけ維持しようと思いました。「ニュージーランドでたっぷり歩いてきたから、まぁいいや」と自分を納得させる材料があったのもよかったと思います。

去年は朝早い時間に山に入って、下山してから陶芸に行くということをやっていましたが、一度でも山に入ってしまうと、陶芸から気持ちが離れてしまうのは、これまでの経験から感じていたので、どんなに天気がいい日もグッと堪えました。山に入ってしまえば、陶芸のことが気になり、陶芸をしているときは、山が気になる・・・という、変なループに陥ってしまいます。

「二兎追うものは一兎をも得ず」なんだと思います。二つのことを同時進行できるような器用な人間じゃないし。

出発前、トレッキングのお供にしようと思い「ミルフォード・トラック」をイメージしたマグを作りました。結局、間に合わずに別のものを持って行きましたが、帰国後に焼き上がったのがこちら(↓)です。

新作の反応を見たいこともあり「サッポロモノヴィレッジ」に持っていったところ、ダンディな男性が買ってくれました。他のお店のものと比べていたのか、何度かブースに立ち寄って、吟味して選んでくれたように思いますが、ヤマレコではすでに山行記録を残しているので、レコを読んでいる人なのかもしれないと思いました。

一応、トレッキングコースをイメージしているので、新芽から始まり、鳥が飛び、木々あって、山があって、山小屋があって、橋があって、モニュメントがあって、羊がいて、太陽で締めくくっています。

帰国後、実際に見た景色でいくつか作りました。

シダから始まり、飛べない鳥ウェカがいて、吊橋があって、鳥がいて、山があって、山小屋があって、太陽があって、橋があって、モニュメントがあって、羊で締めくくっています。

化粧土が薄くて、粘土の色が強く出てしまったので、イメージ通りの色にはなりませんでしたが「あかびらツクリテフェスタ」では、このシリーズを選んでくれる人も多かったです。

このブログでは、まだお知らせしていませんが、晩秋に陶芸と写真とスライドショーを合わせた個展イベントを開くことにしたので、このシリーズのマグを沢山作る予定です。

私が見たもの、感じたものを、私なりの方法で表現したいと思います。