素焼きと焼き締めテスト

「えべつやきもの市」までちょうど1週間となりました。今日で全ての窯出しが終わり、あとは細かな作業をボチボチやっていくだけです。窯出しした作品については、全て紹介するのは間に合わないと思うので、ぜひ会場まで足を運んでもらいたいですね。売り物にならないハネ品や撮影のために使ったマグなどは、破格(あるいはサービス)するので、目玉品もあるかもしれません。

自分の準備もありますが、受注品の制作や企画モノや研究なども並行して行っています。それらも全部焼き上がってきたんです。

6月16日に「採取した粘土についてアドバイス求む」という記事を書きました。その時は誰からもアドバイスがなかったんですが、とりあえずどんな粘土か見てみようと思って、問い合わせをしてくれた工事業者さんにサンプルを送ってもらいました。

6月22日に「採取した粘土のテスト」という記事を書きました。送ってもらった粘土を陶芸教室にもっていき、先生に相談して収縮テストなどをしてみることにしたんです。すると三重県在住の陶芸家の木村さん(木村さんちのやきもの日誌)から丁寧なアドバイスがありました。糸口が見つかれば、さらに詳しい情報をインターネットで調べていくこともできますから、とても助かりました。普段はコメント欄を閉めている社交性のないブログによくコメントしてくれました。(^▽^;)

結果、採取した粘土はそのまま使えるわけではなく、半年以上、野ざらしで風雨にさらして粘土の有機分を抜く必要があるようです。実際に作品を作るときは、他の粘土に混ぜて使った方がいいそうです。

素焼きテストは問題なさそうなので、1週間ほど前に収縮率のテスト用に準備した10センチの棒の素焼きが終わりました。結果、9センチほどになっていたので、この段階で20%近い収縮率になりました。つーか、定規がちゃんと合ってなくて、よくわからんのですわ。(^▽^;) まぁ、普段使っている粘土よりもかなり収縮しているのは間違いないです。

そして、そのまま焼き締め(釉薬を掛けずに本焼き)することにしたんです。

素焼きテスト

この棒がね、今日焼き上がってたんですけど、ビックリしました。

何がってね、さらに小さくなって変形しているんです。軽石のようにスカスカで軽くて、見た目は「かりんとう」みたいなんです。これは本焼きの焼成温度に耐えられなかったようです。こんな風になっちゃうんですね。教室で使う窯は、みんなの作品を入れて決まった温度(1,250度だったかな?)で焼成するので、自分のために温度調整をしてもらうわけにもいかないので、この温度に耐えられる粘土でなければいけないんですね。左側の湯呑みはまだ素焼きもしていませんが、同じ結果になるのがわかっているので、ここでストップしておきます。

焼き締めテスト

これで、1回目の本焼きテストは終了します。

テスト用の粘土は20キロ送ってもらったので、可能な限り野ざらしにして、再チャレンジしてみようと思います。粘土を送ってくれた業者さんに湯呑みでもマグでも、使える作品を作って、送り返してあげたいと思っています。

つーか、北海道で半年も野ざらしにしたら雪が降ってしまうので、10月下旬までが限度かな。

まぁ、乗りかかった船ですから、できる範囲のことをやってみようと思います。

出来ることを、出来る範囲で、最大限に。

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