記事の更新が遅れていますが、7月31日のイベントまで、あと1週間となりました。
しかし、イベントに持って行く作品は、まだほとんど焼き上がっておらず、今回の窯出しに全てがかかっているんです。素焼きが終わった作品をためておき、先週、一気に薬掛けをしましたが、窯はほぼ私の作品で埋め尽くされたようです。3月の展示会では、カップ類が少なく、持って行ったものは、あっという間に売れてしまったので、今回はカップ&ソーサーを多めに作りました。
今年の初め頃までは、薄く仕上げることばかり考えていて、ちょっとでも厚いと思ったら、削り落とすことに集中していました。今では口を直接つけるようなものは、ほどよい厚みがあり、これまでの作風とは少し変わってきたように思います。
イベントに来てもらって実際に手に取って見てもらいたいので、サクッと紹介しますね。出来のいい子もいるし、そうでない子も沢山います。
カップ&ソーサー(信楽並土 釉薬:白マット )
私の腕では、まだ同じ大きさのものを揃えることはできないので、カップの大きさや取っ手の形はバラバラだし、ソーサーだって少しずつ違うんです。自由に組み合わせられるようにした方が、好きなものを選びやすいんじゃないだろうか...と思ったので、全て同じ色で統一しました。
ソーサーなしで使えるマグサイズのものもあるし、ソーサーとセットで使った方がいいかな~というものもあります。「白マット」を使っていますが、マット感はあまりなくて、ツヤ感たっぷりです。粘土、釉薬のメーカー、窯の温度などが微妙に違うのかもしれません。イメージしていた白マットとは違いましたが、真っ白ではなく、ほんの少しだけ濃淡などがあります。シンプルで普通ですが、白い器がこれだけ並ぶと、なかなか可愛いです。カップはすでに2つ里子に出したので、残り13個あります。ソーサーはたくさんあります。
スープカレー皿(信楽赤 釉薬:黒釉×白萩、ソバ×白萩)
先生の器を真似て作ったスープカレー皿です。黒やソバに白萩を掛け合わせたものですが、釉薬の濃度で色の出方も違っています。一番濃く掛かったと思われるものは、高台ギリギリまで釉薬が流れてしまいましたが、一番いい色になりました。深さがあるので、スープカレーはもちろんですが、色んなお料理に合う、使いやすい大きさだと思います。6点あります。
飯碗(信楽並土 釉薬:黒釉×白萩、海鼠×白萩)
こちらも白萩を掛け合わせたものです。形はバラバラで、釉薬の掛け方も少し違うので、色の出方も違っています。先生からも高評価をもらったものありました。
カップ&ソーサー(軽量土 釉薬:白マット)
イメージ通りの色が出なかったのがこのシリーズです。マットな質感で、素朴な雰囲気になる予定でしたが、釉薬が濃く掛かっている所は、ツルツルしていて、あまり掛かっていないところはザラザラしていて、ギャップが激しいです。全体に潜らせた方がよかったかもしれません。
Simpilicity:お茶碗(軽量土 釉薬:白マット)
こちらも同じシリーズです。飯碗のつもりで作ったんですけど、ちょっと小さいかな~。以前作ったものよりも厚みがあります。これもイメージした色が出なくて残念でした。
粉引のお皿(信楽赤+化粧土 釉薬:透明)
スラブローラー(タタラ機)と型を使って作った粉引きの器です。化粧土を掛けるタイミングが悪かったのか、10個のうち、3個は壊れてしまいました。化粧土の塊が残っていて、きちんと掻き混ぜていなかたようです。
葡萄の葉っぱのお皿(信楽赤 釉薬:黒釉×白萩)
こちらもスラブローラーと石膏型を使って作った葡萄の葉っぱのお皿です。白萩の掛け合わせですが、渋い色になりました。2枚しかないんですけど、和菓子を乗せたりするのにピッタリだと思います。
湯呑み(信楽並土 釉薬:白釉、海鼠×白萩)
まっすぐ湯呑みはたくさん作りましたが、気に入ったものはほんの少しでした。高台や腰を削りすぎているものが多いですね。展示会にはいくつか持っていくと思います。
湯呑み(信楽並土 釉薬:白釉、織部)
粘土が変わるともっとハッキリした織部が出るそうですが、うっすら織部です。流れ具合がいい感じです。
湯呑み(信楽並土 釉薬:白釉、黒釉×白萩)
湯呑みは飲み物の色がわかるように、内側は白にしています。こちらもたくさんありますが、気に入った形のはいくつかでした。
どのぐらい持っていくかは、まだ決めていませんが、出来はともかく数だけは揃いました。