売買契約完了

9月17日(火)曇り

アトリエで胎盤が付いたままの子猫を保護したのが8月29日でした。その日のうちに病院へ連れていき、ミルクボランティアが見つかりました。生後2~3日という小さな命は片手に乗るほど小さく、卵ほどの重さでした。

母猫が手放した子猫を人間の手で育てるのはとても難しく、生存率は20%ほどと言われています。私ができることといえば、時々様子を見に行き、ミルクや差し入れを届けることぐらいでした。容態は良くなったり、悪くなったりでした。下痢が続き、いよいよ血便が出て、ミルクも飲まなくなり、持たないかもしれないと連絡がきました。

かかりつけの動物病院は休診日だったので、自然に任せるようお願いしました。私は以前、一番可愛がっていたドミノの闘病中、何度も病院に連れていき、少しでも長く生きられるようできるだけのことをしました。しかし、それはドミノにとっていいことだったのか、単に私の自己満足だったのか、旅立ってから深く後悔しました。もし、自分が同じ立場だったら、自然に任せて欲しいと思うのです。

わずか3週間の命でしたが、ボランティアさんに愛情いっぱいに見守られて、安らかに旅立ちました。

今日は一粒万倍日です。「一粒の籾(もみ)が、万倍の籾を持った稲穂になる」という意味があり、始めたことが万倍になってくるそうで、新しいことを始めたり、大事なことを決めるのに良い日とされています。

月に何度かあるので、さほど珍しい日ではありませんが、たまたまアトリエの売買契約の日になりました。この日に借金をするとそれも万倍になってしまうので、司法書士に仲介をお願いして、現金で支払いを済ませました。口座の残高は綺麗になくなりましたが、まぁ何とかなるでしょう。

古い抵当権が残っていて、抹消手続きにかなり時間を要しましたが、住宅ローンなどを完済したときにもこの手続きをしないといけないんですよね。

これからは堂々と作業をすることができます。今はゴミがいっぱいの倉庫なので、これからどこまで片付けらえるか分かりませんが、水道工事などを行い、最低限のインフラを整えなければなりません。

空に昇った子猫には「チカラ」という名前を付けていましたが、このアトリエの名前にちなんだものです。

「ソラチカラ」

空の力を借りて、空知から発信をしていこうと、去年から考えていたプロジェクトが始まります。

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