6月5日(木)曇り
私の周りにはクセが強くて面白い人が沢山いますが、波長が合う人は自然と引き寄せられるのだと思います。
アウトドアを通じて知り合った友達は、サバイバル力が半端なく、インフラのない山中で何日か過ごす術を身に付けています。釣りや山菜は当たり前で、狩猟免許を持つ人も増えています。
週末は山菜(タケノコ)採りに行ってきます。自分が食べるためではなく、調味料などを送ってもらっている静岡のバイヤーのハヤトさんに送るためです。彼は大腸がんの闘病中で、抗がん剤に苦しみなが毎日facebookライブをして生存報告をしています。
先日、彼が収穫した立派なタケノコを送ってもらったので、北海道のタケノコを食べたことがあるか聞いてみたのです。すると奥様が稚内出身であの細いタケノコが大好きだそうです。
北海道のタケノコは「チシマザサ」の若竹のことで、本州の太くて大きなタケノコとは違います。「根曲がり竹」とか「姫竹」と呼ばれています。
北海道や東北地方で収穫できますが、5月下旬~6月上旬が最盛期です。成長すると登山道を覆うようになるので、この段階で収穫した方が登山者のためにもなります。
私は山菜のポイントには詳しくないので、スキー繋がりのサトウさんが案内をしてくれることになりました。
雪のある時期はテレマークとクロスカントリースキーで野山を滑り倒し、この時期は山菜を採り、秋には鮭を釣って一年分の食糧を確保しています。山で採ったカバノアナタケをお茶にして備前の湯呑みで飲むというツワモノです。
道の駅などで売られているものは山菜ハンターたちが早朝から山に入って収穫したものです。今ではメルカリでも「朝もぎ」が買えるようになりましたが、これが結構いい値段で取引されているのです。
毎年、山菜採りで遭難するニュースを目にしますが、獲物を見つけると本能が働くのでしょう。どんどん奥に入っていくのです。当然、道などないし、背の高い笹に覆われると方向感覚もなくなります。
GW中、夕張岳で山菜採りで遭難した夫婦が4日後に無事発見されたというニュースがありましたが、5月の北海道は寒く、山に入れば冬と変わらないこともあります。食べられる山菜と水があったこと、むやみに動かなかったことが良かったと思います。
野生動物との遭遇の可能性もあるし、方向音痴なので、心して行って参ります。

コメント