舞台「脳天ハイマー」

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10月4日(土)晴れ

昨日は琴似駅前の複合施設コンカリーニョで、舞台「脳天ハイマー」を観に行ってきました。

私が応援している社会活動家の「藤原ひろのぶ」さんが代表をしているNPO法人 GOODEARTH主催なので、「推し活」の気持ちで行きました。

鹿児島県の介護施設「いろ葉」の実話が背景にあり、高齢者の願いをスタッフが実現する姿を描くヒューマンストーリーです。

「いろ葉」のことはこの施設の入所者さんを看ている森田洋之医師のSNSで知っていましたが、とても興味深かったです。

介護施設のイメージといえば、バリアフリーの環境で、栄養士が立てたバランスのよい食事を取り、排泄のお世話などをしてもらう、といった印象がありますが、ここは全く違っていて、好きなものを食べ、動ける人は自由に動き回る。

どうやって生き、どうやって逝きたいかを自分で選択し、その気持ちを尊重してくれるのです。

会場には「いろ葉」のスタッフ、森田医師、ひろのぶ氏も来ていて、舞台が終わった後には、森田医師のアフタートークがありましたが、身近な人の死と、その死の迎え方を取り扱っていて、深く考えさせられる内容でした。

若年生アルツハイマー、末期がん、認知症、高齢者の性問題、コミュニティに関する問題など、小さな舞台の中で繰り広げられていました。

テレビドラマや映画と違い、演者との距離が近く、提供する側、観る側がともに、唯一の空間と時間を共有できるのが舞台の良い所です。

限られたリソースでメッセージを伝え、観た人が何かを感じたり考えたりするきっかけになることで、その人の人生を豊かにできるものが素晴らしい作品だと思います。

介護や医療の問題は、親、配偶者、自分に起こることなのに、当事者になるまではまるで他人事ではないでしょうか。

私の母親も後期高齢者になったので、そう遠くない将来にこの問題が起こります。その時にどんな選択をしたいか今から話し合っておきたいと思いました。

私は最期の日まで、自分の意思と足で歩いていたいと思います。

札幌公演は、10月3日から5日まで5回あり、昨日の初公演はほぼ満席でしたが、今日と明日のチケットの売れ行きは芳しくないようです。考えるきっかけになると思いますので、ぜひ観に行って欲しいと思いました。

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