震度3の翌日

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12月10日(水)晴れ

青い蒲鉾「ソラチカラ」は60坪ほどあり、右半分は陶芸作品の制作~焼成までができる工房になっています。

左半分の壁際は作品を展示するギャラリーがあり、窓側がカフェスペースになっていて、真ん中に小さなステージがあります。

天井は高く、漁船風に仕上げたイルミネーションがアトリエ全体を優しく照らします。

言葉にするとなかなかの作りになっていますが、鉄板一枚の倉庫です。ガスも水道もなく、まともなインフラは電気だけです。

外気の影響をダイレクトに受けるので、夏の窯焚きでは40℃を超え、今は氷点下です。一年のうちで制作に向いている時期は、4~6月と9~10月の5ヶ月ほどです。

水分をたくさん含んだ粘土は寒くなると凍結してしまうので、去年は自宅に持ち帰りました。粘土の保管は一年を通して温度変化の少ないむろ(室)がいいそうです。あるいは断熱材を貼った保管庫のようなものを作るのもいいと思います。

どちらにしても作業には適さない時期なので、冬は冬眠しますが、積雪や気温の変化などを確認するため、毎週火曜日はYouTubeライブで、アトリエの状況をお知らせしています。

月曜日の地震の後、一番心配だったのがギャラリーに展示した作品でした。イベント終了後、いつもならば箱に入れたままなのですが、12月20日の窯出しの日にも見てもらえるように棚ギリギリ手前まで並べたのです。

固く焼き締まった陶器は、少しの衝撃でも欠けることがあります。あの地震で破損しているのではないかと心配していました。

行き先の決まっていない在庫分ならば諦めもつくのですが、発送待ちの作品もあるし、私が買い集めた好きな作家さんの作品も沢山並べているのです。

しかも、工房側の棚には勤労感謝祭で絵付け体験をしてもらったお皿があります。

仕事帰り、アトリエに立ち寄り、恐る恐る電気をつけてみたのです。

するとどうでしょう。

少し動いたであろう痕跡はありましたが、なんと、一つの落下も破損もないのです。

足元の砂利が揺れを吸収してくれるのか、耐震基準を満たしているのか(笑)、震度3の地震には耐えられることが分かりました。

この倉庫の購入を決めた時、災害時にはシェルターとして使えるようにと思っていましたが、現時点では暑さと寒さの対策ができていないので、実用向きでないことは実証されましたね。

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