10月6日(月)晴れ
10月4日は初登山の記念日です。北海道の尾瀬と呼ばれる「雨竜沼湿原」に行ったのが、2009年でしたが、快晴の土曜日に16年周年の記念登山に行ってきました。
当時の私はパソコン教室を辞め、少し休養を取った後、職業訓練校の指導員として働いていました。陶芸にのめり込んでいた時期でしたが、生活リズムは夜型で、健康的なライフスタイルではなかったです。
登山に連れて行ってもらう話になって、北海道では有名な山道具の専門店「秀岳荘」で、店員さんに必要な装備一式を見繕ってもらいました。
「朝6時集合」という慣れない早起きから始まり、ご主人の車で登山口に向かいました。
雨竜町の中心部からゲートパークまで舗装路と砂利道がミックスした林道を50分ほど走るのですが、当時の私はボコボコの砂利道を通った経験もほとんどなかったので「このまま山に捨てられるのではないか?」と思ったほどです。
当時、ダイエットのために毎日5kmぐらいは走っていたので、体力には自信がありましたが、斜度に対する耐性を持ち合わせていませんでした。
ちょっとした傾斜でも滝のような汗が出てきて、息が上がるのです。
当時のご主人は70歳を過ぎていたと思いますが、その足取りは軽快でした。私はがむしゃらな勢いだけでついていき、周りの景色など何も見ていなかったと思います。
朝はスッキリしたお天気でしたが、湿原に着く頃には曇り空になり、花もなく、ススキが揺れるだけの草紅葉でした。
しかも、下山する頃には雨が降ってきました。登山にハマるという感覚は全くなかったです。
生まれてからずっと空知にいるのですから、空知の景色は見慣れているのです。田んぼに囲まれて育った私にとって、草紅葉はいつも見ている風景とさほど変わりないように感じました。
今でこそ、この高層湿原の魅力が分かるようになりましたが、当時の私がイメージしていた「登山」は、大きな山々と青空を背景に雲海の上に立つような派手なイメージがありました。
当時はちょうど「山ガール」が世に放たれた時期でしたから、翌年から職場の同僚と賑やかな女子会登山をするようになりましたが、今でも登山を続けている人は私ぐらいかもしれません。
陶芸も登山もこんなにハマると思っていませんでしたが、好きなものは「見つける」ものではなく、続けていくうちに「好きになる」ものです。

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