5月26日(月)雨
今年初出展のイベント「札幌ハンドメイドマルシェ」が終了しました。初日は好天、2日目は丸一日冷たい雨が降っていましたが、屋内のイベントなので来場者数はそれなりにあったと思います。
以前からこうしたイベントには度々出展していましたが、コロナ以前と比べて陶器をメインとした作家さんの出展が少なくなったと感じます。
イベントによって客層も違いますが、よほどオリジナリティのあるものを作っている作家さんは別ですが、食器類の需要はなくなってきたのかもしれません。
そもそも、お茶碗なら気に入ったものが一つあればいいでしょう。
しかも、形の揃った量産品が安く売られています。
焼きもの(陶芸)市などのイベントは、焼きものや陶芸に興味がある人が集まるので、作り手と使い手のニーズが一致しているし、人気の作家さんのブースは行列ができるほど賑わいます。
私自身もこうしたイベントを見に行くことが大好きでしたが、人気の作家さんに共通しているのは「個性」です。
作品を見ただけで誰が作ったのか分かるほどハッキリとした強い個性は重要だと思います。
言ってみれば、その人の「世界観」ですね。
火が点くとか点かないとか言ってる時点で、世界観なんて言ってる場合じゃないのですが、これを買う(持つ)ことで「あなたの未来はこうなりますよ」というイメージのしやすさも重要です。
最初のお客さんは男性でした。アトリエのイメージカラーであるジャパンブルーの大皿を手に取り、料理を盛り付けた時の話をしていました。料理人なのか、料理好きなのかは分かりませんが、私が一番好きな形の器を選んでくれました。
その後、向かいに出展していた方の小学生低学年ぐらいの子供さんが、何度も私の所に来て、器を見ていました。何度目かの時にジャパンブルーの猪口を手に取り「これ下さい」と言うのです。
私「えっ、これ買ってくれるの?」
子供「うん、お母さんからお金もらってきたから」
私「何入れるの?」
子供「飲み物かな」
子供は素直で、感性が豊かです。割れるものは持たせず、プラスチック製品を使用する親御さんも多いので驚きました。
日本酒を一口で飲むようなサイズの猪口ですが、子供にはちょうどいいのかもしれません。
今は牛乳を飲んでいても、大切に使えば、この先一生使えます。
新しい出会いと御縁に感謝いたします。

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