私の独立記念日

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6月30日(月)曇りのち雨

昨日は私の独立記念日でした。

一年前、今は「ソラチカラ」と呼んでいる青い蒲鉾の中に灯油窯を設置しました。当時は青くなかったし、以前のお店の看板が付いたままでした。

私の窯は600kgほどあり「ユニック」というクレーンが付いたトラックで運ぶのですが、1ヶ月半で2度経験しました。

1回目は5月10日、2回目が6月29日です。

最初に設置した場所は、それまでずっとキャンプなどで使わせてもらっていた森の中の素晴らしい広場でした。

自分の窯を持ち、ここの工房を拠点に創作活動をしたいと相談したのは、2023年の年末でした。

1,200℃超える代物を設置することにオーナーは最初から難色を示していました。

それでも私の熱意に折れて、渋々了承してくれました。窯の設置後に屋根をつける予定でしたが、工事は思うように進まなかったです。

窯はブルーシートで覆っていましたが、雨が降った日はシートに溜まった雨が窯に流れないかとヒヤヒヤでした。

窯を設置した陶人社の柴田さんは「返品も受け付ける」と言ってくれましたが、私はやっと重い腰を上げたのです。絶対諦めたくなかった。

そこでの創作活動は諦めて、窯を移設することしましたが、移設先の当てなど何もなかったです。

これまで見たことのない大きな壁が視界を遮りました。

地元にいる友人や有力者に声を掛け、適当な物件があると聞けばすぐに駆けつけましたが、そんなに都合のいい話などありません。

しかし、たった1ヶ月で新しい物件が見つかったのです。これは本当に奇跡だったと思います。登記簿を取り、持ち主を探し、交渉まで全部やりました。

私はやっと自分で立ち上がって、前に進むことを決めたのです。

ね、独立記念日でしょ?

今になって思うのは、あの時の決断が本当に良かったいうこと。

あの場所で、もし火災が起きたら?

全て燃えてしまうでしょう。周囲は木に覆われています。最悪、山火事を誘引するかもしれません。

窯場の火災の原因の多くは「煙突から」だそうです。先月の屯田窯の火災が物語っていますが、火が燃える条件が揃えば、いとも簡単に燃え広がるのです。

昨日は天気の良い週末なのに、またアトリエの整備に助っ人が来てくれたので、ささやかな独立記念パーティをしました。

感謝してもしきれない、カッコいい仲間がいるのです。

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