9月9日(火)晴れ
空知の朝晩はすっかり涼しくなり、18℃ぐらいになりました。皆既月食は寝落ちして見ていないのですが、昨日の満月も綺麗でした。
歩数を稼ぐために夜な夜な散歩をしていますが、強い月光パワーでチャージされた気がします。
10月25日・26日の旭川陶芸フェスティバル、11月3日の中標津「ゴールデンラーチトレイル」の副賞、11月22~24日の「きいちごプロジェクト」の準備のため、先週末はアトリエの整備や制作をしていました。
ネルネル君(土練機)の働きぶりが素晴らしいので、思う存分ロクロの練習ができるようになりました。以前ならば、粘土の再生が億劫で、ダメだなと思ったものでも、次のステップへ進めてしまうことは多々ありました。
縄文式土器が現在でも残っていることを考えると、一度焼成した粘土は半永久的に土には還らないのです。
しかし、技術は進歩していて、焼成済みの陶器を粉砕し、再生する研究も進んでいます。コスト面での問題もあり、一般的ではありませんが、未来に向けての取り組みが始まっています。
私のような個人が簡単にできることは、ダメなものは粘土に戻せるうちに戻すことです。
縄文土器が作られたのは今から1万5千年前と言われていますが、粘土質の土で形を作り、高温で焼くということを考えた人々はすごいですね。
現代ならば、スマホでサクッとノウハウを学べますが、最初は好奇心と試行錯誤の連続だったでしょう。
誰かが作ってくれた便利な道具があるから、簡単で効率よく作業ができるようになっているのです。
開発を進めるため森林を伐採するなど進みすぎるテクノロジーは自然へダメージを与えますが、人間は素晴らしい発明をしてきたと思います。
私も粘土の再生がスムーズに出来るようになってからは、やり直すことが全く苦でなくなり「縁の下の力持ち」の存在は本当に大きいと感じています。
アトリエの整備に関しては、縁の下の力持ちが沢山います。思い返せば、昨年の9月17日に倉庫の売買契約が完了しました。あれから一気に整備を進め、11月の開窯イベントにギリギリ間に合わせました。
中はゴミだらけで、それらを動かすと得体の知れない何かが出てくるので、とても恐ろしかったです。
貴重な時間を割いて仲間が駆けつけてくれましたが、窮地に陥った時、本当の宝に気付きます。
私の財産は仲間なのです。

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