バイオトイレの見学

10月18日(金)晴れ

外国人の送迎で旭川空港に行く用事が入ったので、景色のいい富良野経由で行ってきました。気持ちのよい秋晴れで、十勝連峰の端から旭岳まで綺麗に見渡せ、麓の紅葉もピークでした。何度走っても感動しますが、素晴らしいロケーションです。

昨日の続きになりますが、バイオトイレについて調べているところです。北海道内の企業を探してみたところ、旭川で制作をしている会社がありました。見学ができるか問い合わせをしてみると即OKがでたので、空港からそのまま向かいました。

旭山動物園の近くにある「正和電工株式会社」です。電話応対をしてくれた女性が案内してくれましたが、最初に事務所で実際に使っているバイオトイレを見せてくれました。一見普通の水洗トイレで、ウォシュレットまで付いているのです。事務所内には介護用のソファタイプもありました。

一旦外に出て、次に工場を案内してくれましたが、先ほどの事務所のトイレの下には大きな便槽があり、ここでおがくずが攪拌されていましたが、蓋を開けても匂いは全くありません。

仮設タイプ、サイディングタイプなど種類も豊富でしたが、基本構造は同じです。

登山をする人ならばバイオトイレを使った経験があるかもしれません。

北海道の山だと、黒岳石室やトムラウシ短縮登山口でこちらのバイオトイレを導入しています。黒岳石室は電力を使わないタイプで、用を足した後、隣に置いてある自転車のペダルを漕いで、人力でおがくずを攪拌します。

バイオトイレは臭わないと聞きますが、山のトイレに関しては想定よりも利用者が多く、オーバーユースになっています。通常ならばおがくずの交換だけで済むのですが、し尿の分解が間に合わず、年に数回、汲み取り処理を行っています。

使用回数の上限を超えるとおがくずがべちゃべちゃになってしまうのです。黒岳は荷上げ時間が短いので、大量のアルコールと食料を持っていく人が多いのです。

気になっていることを色々質問しましたが、実際に現場に行っているスタッフの方が詳しく説明してくれました。

入金後、製造を開始し、6週間程で納品可能になるそうです。

さらにバイオトイレの技術を応用して、駆除シカの分解処理装置なども作っていて、本州でも導入されているそうです。

実際にバイオトイレを導入するかは未定ですが、とても参考になりました。

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