五郎さんとの対談

5月13日(月)雨

昨日の夜は強い風を伴う雨が降りました。まだ灯油窯に屋根も壁も付いていないのです。ビニールシートを掛けてありますが、あの風でシートが飛ばされているのでは?と不安を抱えながら、様子を見に行ったのです。

両側面は固定されていたのでバーナー部分は守られていたのですが、手前からベロッとシートがめくれて、煙突が完全に出ていました。耐熱煉瓦は水に弱いそうです。一応シートを掛け直して、重しをしておきましたが、煙突から雨が入ったと思います。大丈夫かなぁ…

トントン拍子で順調に進んでいるように見えるかもしれませんが、決してそんなことはなく、問題は沢山起こっています。

私ができることは資材を購入するための資金を準備することと、五郎さんにお弁当とおやつを用意して、私の希望と五郎さんができることの折り合いをつけられるように調整するだけです。

一昨日の夜、煙突の温度が1,000度になるものを置くことに躊躇しているメッセージが届きました。

きたか…多分ずっと悩んでいたと思います。

木造の建物に火がついてしまったらどうなるかは容易に想像できます。

私と五郎さんが出会ったのはちょうど10年前でした。作品を展示するための展示台を作ってくれる人を探していて、五郎さんを紹介されたのです。

個性的な素晴らしい展示台を作ってくれて、その後も私が何かする度にサポートしてくれました。

そんな五郎さんにこれ以上負担をかけるのは申し訳ないし、でも窯置いちゃったんだから、どうにかしないといけないし。

届いたメッセージだけでは、真意は分からないし、直接会って話を聞かないとどうにもなりません。

五郎さんの気持ちを聞いて、これからどうするか話し合いました。五郎さんの気持ちを立て直すか、他の解決策を探っていこうか。

イベントに出展する時にはこうやって話す機会が多かったのですが、コロナでお休みしていた期間はこんな風に話すこともほとんどなかったなぁ…と思いました。

話すことはとても大事なことです。
楽しいこと、不安なこと、思ったことを言葉にしてみるのです。
知恵を出し合えば、良い方法が見つかるかもしれません。

私もアトリエの整理をしています。電動ロクロと業務用のミシンが入りました。

※追記(2024/11/13)

2014年にアルテピアッツァ美唄で個展を行うにあたり、展示台の制作をしてくれる人を探していて、木工作家の五郎さんと出会いました。その後、五郎さんとイベントに出展したりしていましたが、コロナ期間中は制作意欲が減退し、しばらく活動休止状態でした。

本格的に制作を再開したいと思って、五郎さんの協力を得て、灯油窯の設置やアトリエの整備をしましたが、耐火問題があり、別の場所を探すことにしました。

希望に合う物件が見つかり、窯の移設も完了し、9月17日に契約手続きが完了しましたので、今後は新天地で制作をしていく事になりました。

これまで管理していた「五郎さんち.com」については、ドメインの契約期間の満了に伴い閉鎖しました。

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