大雪山の激レアコース「三笠新道」

6月17日(月)晴れ

「神々の遊ぶ庭」と呼ばれる大雪山国立公園は、北海道の最高峰である旭岳(2,291m)をはじめ、20連峰におよぶ標高2,000m級の山々の総称です。

旭岳(東川町)と黒岳(上川町層雲峡)はロープウェイがあるので観光客も沢山訪れるエリアです。

北海道民でもそうでなくても、登山をしない人も、天気の良い日に一度は行ってもらいたいです。

山には強いパワーがありますが、特に旭岳姿見からの旭岳はそのスケールの大きさに圧倒されます。高山植物が咲き始めるこれからと秋の紅葉時期がおススメです。

登山経験は15年になりましたが、登山を始めて私の人生は大きく変わりました。パソコン、陶芸とそれまでやってきたことで引き出しは増えていきましたが、登山をしていると地方のことにも詳しくなるし、色んな年代の方と話ができるようになりました。

もちろん体力もついてきたし、インフラのない場所での過ごし方を身をもって経験し、デジタルとアナログ、メンタルとフィジカルのバランスが良くなってきたと思います。

今日は少し難易度が高いのですが、大雪山の中でも今しか歩けない三笠新道を紹介します。

「大雪高原温泉沼めぐりコース」と「高根ヶ原」という2つの名所を結ぶ「三笠新道」は、ヒグマが頻繁に出没するため、1年のほとんどが通行禁止になるのですが、6月の僅かな期間だけ通行できます。

層雲峡から三国峠方面へ進む途中「大雪高原山荘」へ向かう看板があります。ここから長いダート道を走っていくと、一年で123日しか営業しない温泉施設と「ヒグマ情報センター」があります。

2024年は本日6月17日~10月上旬まで「ヒグマ情報センター」の管理が始まります。
ここでレクチャーを受けてから入山します。所々に監視員がいるので、ヒグマの出没状況によって歩けるコースが変わることもあります。

撮り溜めてあった2021年の映像をアップしましたが、実際に入山される場合は直近の情報を確認してください。

自然を壊すのはいつも人間です。人が多く入っている山は植物が踏まれ、土壌が削られ、生態系の根本が弱くなってしまいます。自分のことだけでなく、自然のことを考えながら歩いていきたいですね。

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