土曜施釉、日曜零時に酸化焼成

10月20日(日)雨のち曇り

素焼きが終わった作品を窯から出し、釉薬を掛けて、本焼きをします。今回使用した粘土は3種類、釉薬は6種類です。これまで使ったことのある粘土と釉薬の組み合わせでも窯が変われば結果が変わります。どんな色になるのか、色見本を作る気持ちで焼いています。

今回はとてもハードなスケジュールで、金曜の夜に素焼き(6~8時間)→土曜日に施釉→日曜日に本焼き(10~12時間)です。使う釉薬が増えれば、準備にも時間がかかります。小人の家はカラフルにしたので、それだけで3時間かかりました。結局、窯詰めが終わったのは深夜12時でした。

仮眠を取らずにそのまま本焼きをスタートすることにしました。焼成方法には「酸化」と「還元」がありますが、今回は「酸化焼成」です。釉薬が溶けてガラス状になる温度まで上げていきますが、目標は1,230度です。900度まではゆっくり温度を上げ、そこからは一気に攻めていきます。電気窯だとほったらかしでいいのですが、灯油窯は自分で火力を調整します。

今は30分間隔で温度を調べているので、こまめにチェックしていますが、慣れてきたら1時間にしようと思います。

私は白系の釉薬を使うことが多いので、釉薬を掛けてしまうと、何にどれを掛けたのか分からなくなってしまうので、今回は棚板ごとに分けることにしました。

窯の中での温度差もあり、上の方が高温になります。前回は、下段に置いた作品が釉薬が溶け切っていなかったものが多かったので、下段には長めの支柱を置いて、上げ底にしました。かなりゆったりした窯詰めになりましたが、私には焼成経験がほとんどないのですが、自分の窯なら好きなようにできるので、これからどんどん焼いていこうと思います。

900度以降はなかなか温度が上がりませんでしたが、灯油の量を増やし、酸素の量を調整すると、すくすくと伸びていくのです。大きなトラブルもなく、予定通り進みました。11時に終了したので、11時間の焼成時間でした。

熱しやすく冷めやすい窯なので、早ければ月曜日の夜に窯出しできるかもしれません。

外は冷たい雨で、夜中はアラレが降っていました。平日も制作をしていたので、用意していた薪が底をついてしまい、作品を乗せる棚板などを薪にしました。

ノコギリでギコギコして、何とか乗り越えましたが、この調子だと冬が思いやられますね。

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