七夕は「開窯記念日」

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7月7日(月)晴れ

令和7年7月7日は7が3つ並ぶ貴重な日です。過去100年でも3回しかないそうで、とても縁起が良さそうなので、風鈴の短冊に願いを書いてぶら下げておくことにします。

去年の七夕といえば何としても「えべつやきもの市」に持っていく作品を焼きたくて、本焼きの火を入れました。中古の窯なので、窯自体は何十年も稼働していましたが、新天地での初めての火入れだったので、私にはとても大切な「開窯記念日」です。

七夕は、織姫と彦星の伝説で有名な中国の風習と、日本で古来から行われてきた裁縫や書道など手習い事の上達を願う風習が合わさったものだと言われています。陶芸という伝統的なモノ作りのスタートとして、良い日に始められたと思います。

今は再生した「きいちご粘土」で制作をしています。週末のうちに素焼きをする予定でしたが、北海道も気温が上がりました。特に土曜日は風もなく、アトリエ内は一番高い時間帯で38℃になりました。

暑い国に住む人は日中は動かないのですが、その理由が分かりました。少し動くだけで汗が噴き出すのです。7月上旬でこの気温なので、猛暑だった2023年よりも暑くなりそうです。

窯の火を入れると、アトリエ内の温度はさらに上昇するでしょう。素焼きの800℃ならばまだマシで、本焼きは1,200℃以上です。

もう少し涼しい時間帯を見計らってスイッチを入れることにします。

扇風機を回して、かき氷を食べて、本を読みました。登山書、栄養学、自己啓発、ビジネス書など様々なジャンルのものを置いていますが、この時間がとても良かったです。

世界でもっとも貧しい大統領 ホセ・ムヒカの言葉を読んで、巻末に書かれていたスピーチに涙が溢れました。ほんの一節ですが、引用します。

人生というものは、刻一刻とあなたから逃げていきます。でも、足りないからといってスーパーで追加の人生を買うことはできません。

だから、人生を生きるために闘ってください。人生に中身をあげてください。あなたは、自分の人生の方向性をある程度決められます。

生きるということは、闘うこと。逃げることなく、向き合うこと。足りないからと言って、誰かが代わりに用意してくれるわけじゃない。だから、自分で「中身」を詰めるしかないのです。

私の「好き」と「人生」を丸ごと詰め込んだギャラリーがもうすぐオープンできそうです。

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