夏山スタートは沢歩きから

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7月27日(日)雨のち晴れ

50歳を越えて、いよいよ人生も折り返し地点を過ぎました。

過去にしがみつくでもなく、未来に怯えるでもなく、ただ目の前にある季節を、ひとつひとつ噛みしめるように味わう日々。

登山歴は16年目に入りました。
思えば、最初の頃は登るだけで精一杯だったのに、今では、どこに足を置くか、どの風を味方につけるか、身体が自然と覚えてくれています。

一歩ずつ積み重ねてきた経験が、今の私を支えてくれています。

テレマークスキーと登山。
30代の私より、今の私の方がずっと体力があるなんて不思議な話ですが、それはきっと「好き」という気持ちが、筋肉や骨を内側から育ててくれたからでしょう。
けれど、これから先は、加齢とともに体力も判断力も、ゆっくりと、しかし確実に下降していくでしょう。

でも、それがどうした、とも思うのです。

50代、60代は、時間、健康、そして少しの自由が、ようやく手元に揃いはじめる頃。

山友たちを見ていても思います。
この時期こそ、「人生の黄金期」なのだと。

経験が熟し、好奇心がまた芽吹く、まるで春のあとの秋のような、しっとりとした実りの季節です。

「7月は斜里岳へ行ってらっしゃい」と沢靴を託してくれたマウンテンさんが、昨年、静かに旅立たれました。

あの方をはじめ、これまで私の歩みに影響を与えてくれた人たちが、ひとり、またひとりと、この世を離れていきます。

寂しさは確かにあるけれど、それと同時に、「今を生きる」ということの意味が、よりくっきりと浮かび上がってきました。

この年齢になると、誰もが「別れ」を受け入れながら生きていくようになります。
そして気づくのです。「いつか」なんて言っていたら、その「いつか」は二度と来ないかもしれない。
「また今度」が、永遠に訪れないこともあるのだと。

だから、会いたい人にはすぐに会いに行こう。
行きたい場所があるなら、言い訳を置いてでも行こう。
やりたいことは、誰に遠慮することなく、やればいい。

チャレンジしたいことは山ほどあります。
でも、すべてを一気に成し遂げる必要はありません。
風が穏やかな日に、気持ちが晴れた日に、自分のペースで歩いていけばいい。
それが、今の私にとっての「挑戦」の形です。

志は高く。
視野は広く。
足元は静かに。
これからも、私らしく歩いていきたいと思います。

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