ポンコツ陶芸家

5月7日(水)晴れ

今年初の焼成に向けて、GW後半はアトリエを開放していましたが、噂を聞きつけたご近所さんが見に来てくれました。

昨年、壁を青く塗ってからはかなり印象も変わったし、夜遅くまで制作をする日は外のライトを点けています。冬の間も週に一度はライブ配信をしていたので、中で何が行われているのか様子を伺っていたようです。

5月2日の夜から素焼きをしましたが、4ヶ月ぶりの窯焚きになります。

完全に乾燥していないものがあると、250℃あたりで水蒸気爆発が起こります。これは去年何度か経験しているので特に慎重に行っていますが、今回は無事通過しました。

800℃になったところで火を止めて、窯内の温度が100℃に下がったら、作品を取り出して、釉薬を掛けていきます。

以前作った透明釉をアレンジして、オリジナル釉薬も調合してみました。
透明釉+カオリン=カオリンマット
透明釉+酸化コバルト=ルリ

高台についた余分な釉薬を拭き取り、窯詰めしてみましたが、ほぼ満タンになりました。

4日朝からの本焼きを予定していましたが、攻め焚き(950℃)の時間を考慮して、半日早めることにしました。

本焼きは10~12時間かかるので、仮眠しながら、時々温度をチェックして火力調整をしました。

攻め焚きになったら後ろのドラフトを開け、酸素の量を減らして、還元焼成に切り替えていきましたが、どうも火加減のコントロールがうまくいかず、覗き穴を開けると黒い煙がモクモクと出てきました。

以前、白戸先生に攻め焚きの手ほどきを受けた時と炎の状態も温度の上がり方も違うし、左と右のバーナーの火力に差がありました。釉薬が溶けてガラス状になるのは1,200℃以上なのですが、1,180℃付近で緊急停止しました。

白戸先生に連絡を入れるとすぐに駆けつけてくれました。バーナーと送風機を外して、原因を調べてくれましたが、電磁ポンプの不具合のようです。私が壊しちゃったのかな…

今回は一人でやろうと思っていましたが、またしても白戸先生にお世話になりました。陶人社に修理を依頼しましたが、直るのは少し先になるかもしれません。

作品は焼き直しができるので、直ったらまたやり直しますが、それまでにアトリエの整備と制作をしていきます。

丸一年かかりましたが、ゴミだらけの倉庫がもうすぐアトリエ&ギャラリーになります。

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