本焼きやり直し

5月19日(月)晴れ

土曜の朝6時半から本焼きのやり直しをしました。昨年の七夕に初窯の火入れを行ってから、前回の失敗を合わせると7回目の本焼きになります。

灯油窯にはクセがあるといいます。私と窯の相性は悪く、毎回なにかしらのトラブルがありますが、両方のバーナーが点火するかが最大の難関で、片方は順調でも反対が点かないということが何度もありました。

一週間前に修理した時の点火テストはうまくいったのに、またしても左側が点かないのです。

あゝ、白戸先生…いいえ、まずは深呼吸。心を落ち着かせて、説明書を読んでみました。

灯油が送られるホースの中に空気が入ると、うまく灯油が回らなくて火が点かないことがあり、これは過去に何度か経験しています。

ドライバーでごにょごにょして、エアー抜きというのをやってみたところ、うまく点火したのです。

前回の本焼きで1,000℃は超えているので、灯油と酸素の量を調整して、ペースよく上げていきました。

インスタのストーリーに窯焚き中の動画をアップすると、フォロワーさんから沢山のリアクションがありました。普段は見られない珍しい光景なのでしょう。

ついでに柴田さんにも動画を送ってみました。陶人社は土曜日も営業しているので、忙しい合間を縫って「窯の後ろの動画を送って」とか「煙突の煙は?」など、適宜指示をくれました。

酸化焼成の場合は、灯油の量に比例して温度は上がっていくのですが、還元焼成に切り替えるとなかなか上がらずとても難しかったです。灯油と酸素の量、窯の後ろ側のダンパーとドラフトの開閉具合で調整していくようですが、これは今後の大きな課題です。

目標温度に達したら、少しねらし(同じ温度でキープ)ますが、このねらし時間によって、粘土の成分が表に出て、器の表情が変わってくるようです。

15時30分、目標温度の1,230℃に達し、16時に終了しました。

終了するときは灯油タンクの元栓を閉めて、ホース内に残っている灯油を燃やし切ってから、電源を切り、ダンパーとドラフトを閉めておきます。

窯内の温度が100℃以下になったら、窯出しします。一般的には2~3日後と言われていますが、私の窯は冷めやすいので、24時間以内に窯出しできます。翌朝7時にはもう下がっていたので、窯を開けてみました。

明日のライブ配信で窯出し作品を紹介します。

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